昨日、イタリアの夏のヴァカンスについて書いたが、一つ忘れていた。

 

■ - 今日の雑談

 

イタリアは、今でも毎日百人単位で人が死んでいて、それでこういう話をしている。

 

それでも、この月曜日から移動の自由がかなり認められるようになり、6月からは観光客の受け入れをするようである。

 

日本より状況がはるかにひどくてこれ。

 

ヨーロッパだったら、新型ウィルスについて厳格なロックダウンの有効性を云々することは政治的にほぼ不可能だと思うが(それでもぼちぼち出てきている)、公に行われている議論や人々の思い込みが、どこかで現実と乖離しているのではという点を、真面目に検討した方が良いと思う。

 

以前からここに書いているが、医者や学者はその分野の専門家ではあっても、それ以外のことは違う。とくに社会の話が絡んでくると、ちょっと距離を置いた方が良いような気がしてならない。

 

・・・

 

こんな記事が出ていたが。 

  

一般に信じられている集団免疫理論はどこがおかしいのか免疫の宮坂先生に尋ねてみました(上)(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

私にはこの記事の議論が妥当かどうかを判断する能力がないけれど(西浦博先生も大筋で認めており、建設的な議論が進みそうだ)、英語などの外国語でニュースを追っかけているとそらバランスを崩すわなと。

 

というのも、私はイタリアの報道くらいしかざっくり見ていないが、たいてい、集団免疫は無理です、で終わってしまっていて、自然免疫と獲得免疫がどうの、なんて議論は一般的にはあまり見かけない。

 

新型コロナウィルスに限って言えば、欧米の報道はいったいどうなんだろうかという疑問がどうにも離れない。目の前の状況で精一杯という事情はあるにしても、今回に関してはメディアを担う記者や一般の読者の教育レベル、知識水準や、偏見の問題があまりにも大きかったのではないかと、私は非常に疑っている。

  

なんと言えばいいか、ヨーロッパにしろアメリカにしろ、一番醜悪な部分がメディアを通して感得できてしまうことが多かったような印象を持っている。

 

日本の場合、例えば「なんで日本は(あるいはアジアは)欧米と比べてこんなに死者が少ないの?」という疑問が切実になるくらい、余裕のある視野を持てるのは大きな利点で、海外メディアに依存したまま日本を見ていると大きく間違えそうである。