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最初のところに、
Some 180,000 European citizens, across the European economic area and the UK, have died from coronavirus and 1.6 million have been infected.
とあるんだけど、これは本当に「パンデミック」なのかという疑いを強く持った。
そこで友人の医者に、
「ガーディアンにこんな風に書いてあるんだけど、ヨーロッパで18万人が死にましたって、これそもそも、パンデミック認定していいの?」
と聞いたら、
「それやとインフルエンザや。桁が一つ大きないと」
そうやろなー、という会話をしたんだが、本当に、これ、パンデミックなの?
それとも、勝手に混乱してバカを見ているひとり相撲のことを「パンデミック」って言うの?
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マスクの備蓄管理がダメで使い物にならなかった話なぞ、欧州の医療の実態を象徴しているんだろうと思うが、おおよそは欧州連合のグダグダについての話であって、これは今さらなので特に驚かない。
ただ読んで思ったのは、これだけのグダグダをやりながら(いつも書くが、2月12日のWHOの専門家会議ではアウトブレイクは避けられないとはっきりして、世界の専門家たちは暗くなったのだった)、ダイヤモンド・プリンセス号の処理について、欧米メディアがあれだけボロクソに日本を批判していた事実で、改めてあの人たちの人種差別体質に非常に腹が立った。
これに加えて、こういう愚かなパニックを目の当たりにした日本人が、
「ロックダウンしなきゃダメなんだ!」
と思いこんだところのバカさ加減。いや、人のことは私だって言えない。イタリアの様子を見て、同じようになってはならないと私も思った。ロックダウンは愚かな所業だが、ゴールデンウィーク一杯までは静かにしておくことは必要なのではないかと私だって思ったのだ。
もちろん後出しじゃんけんで言えば、全部バカだった。
ざっくりとしか目を通していないけれど、思ったところはこの3つ。
・大騒ぎしたわりに、欧州の死者が少なすぎる
・自分たちのグダグダを棚に上げて説教する欧米人の人種差別体質
・欧米の大混乱を目の当たりにした日本人が、一番悪いところを真似しようする愚劣
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COVID-19で欧米が混乱すればするほど、中国の体制強化のための強硬策がことごとく是認されていくのではないか、ということが気になっている。
つまり、中国の中から外を見たら、中国政府はこの未知のウィルスの世界的な流行を利用して、国内の体制強化をやっているだけで、中国以外の国が混乱してくれると「ほれごらん、中国政府のやり方は正しい」となる。
逆に、「風邪じゃないけど、まあなんとかなりそう」みたいな話になると、中国政府は大いに困る。
中国が意図的にばらまいたとは思わないが、欧州の混乱に与えた中国の影響をなんとなく見ていると(「中国を真似するべきだ」と公言する医者がイタリアにはいる)、中国の中から外を見た光景はどうなんだろうかと想像する必要もあるんじゃないか、と。