この一年はとんでもない年だった。医療の専門家がこれだけ近視眼で愚かだったとは、話にだけは聞いていたが、実地で確認することになるとは想像もしていなかった。

 

その意味で、世論や社会通念がおかしいのではなく、世論や社会通念がおかしくなった時に、それを是認し、助長し続けた専門家たちが一番悪い。彼らは、自分たちの言動を正当化するばかりで、行われてきた一連の「対策」の総括をまともにしていない。誤りを修正していかないで、同じことの繰り返しばかりで、なんで一切の反省がなく、悪いのは常に一般市民にされ、「気の緩み」や「勝負の〇週間」などなどと言った具体性に欠ける標語が連発されたのか、理解に苦しむ(もちろん自分の責任にかかることを避けるためにこういうことを言い続けるのだ)。

 

経済の面とあわせて全体の政策を考えなかった政治家もひどいが、しかし仮にも医療の専門家の肩書を持つ者が無茶苦茶を連日、テレビで放言するようなことが続いては世論がそれになびくのも当然で、政治サイドは片手がもげていたようなものだと言えないこともない。

 

私もいろいろ間違えたが、一番の失敗は西浦博先生の「42万人死亡」説を必要な脅迫として是認してしまったことだ。当時、医療の世界の危機感は、私のところにまで伝わってきており、ヨーロッパや米国と同じ状況になる可能性は薄いとは思っていたが予防的な措置は必要ではないかとは考えていた。

 

はっきり言えばその必要はなく、4月段階でも現場の医者には冷静に考えていた人もいたことは、ネットの中では知られていることと思う。

 

結局、1月末に書いた、街場の耳鼻科の言うことが一番正しかったということで、ここに再掲しておく。

 

いろんな情報を総合してみて、いまさら感染を抑制するとか何とか言っている専門家たちの現実感覚・現実認識のほうがあまりにも変なのだと断じて構わない。

 

jura03.hatenadiary.jp

 

たまたま知人の耳鼻科と雑談した。地元でひっきりなしに患者が来る病院の先生で、ヤブ医者ではない。

 

当然、コロナウィルスの話を少ししたんだけれども、手を洗ってうがいをするしかない、もうどうしようもない、ということだった。

 

年末にこの先生は、

 

「変な風邪が流行ってますよー」

 

と言ってたので、「あれ、ひょっとしてコロナウィルスやった可能性だってあるんちゃうんですか」と冗談を言ったら受けたんだが、ただこの医者の判断も

 

とっくの昔に、日本でも感染者はたくさんいたはずだ

 

ということになっていた。そういうことであれば、普通の風邪とかインフルエンザと思って、寝てたら治った人たちが多かった、ということも十分に考えられる。

 

最後に、もしこの3月、欧米がああも慌てることがなければ、超過死亡はでていたろうが、その数はずっと少なく済んだはずだということを付け加えておく。無駄で無茶苦茶な「対策」による逆効果の被害者が相当数いたはずだからだ。