最近、日本でも医療崩壊医療崩壊だとうるさいが、イタリアの「医療崩壊」はあんなものじゃない。最初っから崩壊しているようなもんなんだから、舐めたこと言うんじゃない。

 

ヨーロッパでは、毎日、100人単位で人が死んでも再開に向けて事態が動き出している。それに比べて日本は状況ははるかに落ち着いているのだから、あわてる必要はないようにしか私には見えない。

 

メディアはひどい。煽ることしかしない。

 

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文系は数理モデルに対する理解がなくてバカだ云々という意見と、理系は社会科学に対する理解がなってないという意見で言い合いになっているのを見た。

 

私は「文系」のほうなので、「理系」の人たちの社会経済に対する理解はどうなんだろうと思っているほうではある。

 

ただ、まあ、それはそんなものなのだろう。ニセ科学批判もそうだったし。

 

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疫学などの専門家が理論的にこうだという見解を出したときに、それはあくまでも理論であって、現実に落とし込むときにそのようにはしない、できないからどうするかというのは、当然の話だと思う。

 

だからたとえば西浦博などはあくまでも科学としてはこうだという提案をしているのであって、ある一線から向こうは政治の問題だときっぱり切り分けているように見えるのは、当たり前のことだ。

 

そこで「理系」に社会科学の理解がないと言っても仕方がないし、意味がない。そこでどうやって実現可能なものに落とし込むかの役割が政治サイドにゆだねられているのだから。

 

そういう意味での政治が全く機能していなさそうに見えるんだけれど、どうなんだろうか。