ネット○○派 part53 ニセ科学批判の文脈の混乱を整理しよう

ニセ科学批判が科学に限定したことによる文脈の混乱は、ホメオパシー祭りでも明らか。整理するとこういうこと。


一つ。科学の問題か、消費者問題か。「科学」の立場に純粋に立つなら、被害の度合いや社会的影響まで科学者が判断するのは明らかに限界を超えている。消費者問題ならわざわざ科学の問題であると強調する必然性がないし、行政・法律の話になる。「人が死んでる」とか「詐欺・ウソはよくない」というのがこれ。ホメオパシー祭りだと、「効果がない」というのもここに入る。


二つ。懐疑主義が結構だと思うなら、それこそ「左派の知識人」が「社会の発展のためにプラスになる貢献をした」いということなら(http://d.hatena.ne.jp/jura03/20100909/p3)、「ホメオパシーも漢方も鍼もその手のものは全部ダメ」「宗教なんてとんでもない」という立場で徹底させるべきだ。それでは日本では過激すぎるので、「日本に根付いた漢方や鍼は、まあかまわない」「ホメオパシーも、科学や医療と言わなければかまわない」「宗教は別」とするなら、外国の疑似科学批判や懐疑主義者とは関係がないということを明確にする。


そして、ニセ科学批判に対する左翼の影響。ニセ科学批判に理性崇拝の影響があるなら、ここが一枚かんでる。


・・・ってか、こんな文脈をすぐ見抜け、理解しろっつったって無理だ。そりゃ素直に釣られる人も多いだろうなあ。