私はホリエモンこと堀江貴文にあまり興味を持たないが、今回伝わってくる彼の主張自体は、あながち間違いではないだろうと考えている。

 

ただ彼の問題は、自分の位置がよく分かっていないことにあると思う。ホリエモンは、大学受験では東大に入学し、ビジネスを成功させて日本のエスタブリシュメントの肝を冷やさせるだけのことをする頭を持っている。

 

ところが、日本人はホリエモンのような人ばかりではない。ほとんどの人は彼のように自分で判断して動けない。専門家会議や政治が対象としている人たちはそういう人たちであって、そこらのおっちゃんおばちゃん、兄ちゃん姉ちゃん、ジジババをどういうふうに動かすか、問題はそこだ。

 

だから、ホリエモンにとって、今の状態がアホくさく見えて仕方がないのはもっともなことだが、政府が情報発信の対象にしているのは、彼のような頭を持っている人ではない。

 

そのあたりのずれというものを、何も堀江何某に限らず、ネットのいろんなところで感じる。