森友でも加計でもそうだが、首相あるいは首相夫人と知り合いだとああいう優遇が受けられるということに、普段から苦しい状況を書き連ねている大学の先生たちがたいして怒らなかった。これが私には随分不思議で、いまでもよく分からない。

 

たしか、大学の先生の発表で、首相夫人に頼んだらすぐに予算が付いた、みたいな動画が出てきたように記憶するが、あれを見て、心中、穏やかならざる人は結構いたのではないかと思う。それでも、そこから大きく話が広がったわけではなかった。

 

どういうことなのだろうか。

 

同じ問題だと思うが、文部科学省の元の事務次官何某をいろいろ批判する大学の教員は少なくないようで、私もその言いたいところは理解できるが、しかし現在の教育行政の責任は現在の内閣にあるはずだ。元の事務次官に対するのと同じ熱意でもって、現在の内閣を批判しているようには私には見えなかったりする。

 

どういうことなのだろうか。

 

想像できる理由はだいたいあるわけだけれども、一言で言えば、

 

「根性なし」

 

としか言いようがないと思うし、そのようにしか見えない。