常識的に考えれば、かなり早い段階から(たぶん2月の下旬)、新型ウィルスに対する対処と、経済的損失とのシミュレーションがあったはずだと思う。なければ嘘だろう。

 

今でもそういうものが皆無とは言わないが、そういうデータを公式に出して、こうこうこういう事態が想定されるので、経済的損失はこう、この損失を飲めるかどうか、飲めないならこう、という説明をしている国がどこかにあるかと言うと、たぶん、なさそうなんだけれども、これはどうか知らない。

 

政治家の判断は、感染症や疫学の学者だけに依存するわけではなくて、経済学の学者はもちろん、あらゆる利益代表者の判断に依存するはずなのに、欧米は3月半ばから「家にいろ」の連呼に終始している。そうなること自体はよく理解できる。

 

ところが、4月も上旬を過ぎるころになると、今度は欧米は揃って「封鎖解除」について語り始め、それも揃って5月の上旬から、ということになっている。なんでそういうことになるのか私には全く分からない。

 

常識で考えると、感染状況が国によって全く違うはずなのだから、みんなで5月頭からボチボチやりましょうか、みたいなことになる理屈がない。

 

日本もそれにあわせようとしているように見えるわけだが、まあ全く分からない。