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以前、「日本博」構想の話を書いた。
https://jura03.hatenadiary.jp/entry/2019/01/04/010527
津川雅彦が「世界最古の縄文土器を初め、仏像、 浮世絵、美術、伝統ある漆器、陶器、磁器の工芸、着物、盆栽、そして、縄文のアニミズムの信仰から鳥獣戯画を経て北斎漫画、アニメーションに至るまでの歴史的展示を行う」ものだと吹いたので、気持ち悪さが増すわけだけれども、
それに対して私は、学校教科書レベルだとこういう認識で記述されていないか、と書いた。だから、これを気持ち悪いというのは分かるけれども、教科書を書き換えない専門家のほうにも問題があるだろうと。
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東京の国立博物館に行った。本館の常設展示のほうを見ると、おおよそ津川雅彦とほぼ同じような展示がされてあった。鳥獣戯画やアニメはないにしても、思想としてはほぼ同じだ。
つまり、ナショナリズムというのはこういう形で当たり前のように 既にあるので、あたかもそれが「自然」 であるかのように錯覚され、 いざ批判しようにもすでに是認されているのになにをいまさらとい う話にしかならない。
「日本」や「日本人」がかくのごとく相対化されていないわけで、その結果、右派のナショナリズムを批判する左派も「自然な」ナショナリズムにからめとられてしまい、相対化して考えられていない場面が多い。
こんなことでいいわけがない。