先日、大阪に行ったが、東京の直後だと、違いが際立つ。明らかに人々の目付きが違う。歩く様子も違う。

 

少しホッとする。

 

・・・

 

ただ、東京の人間は冷たい、という話をパリっ子にして見たら、そりゃあいいじゃないか、サイコー、などと言う。

 

おい、パリやと道端で人が倒れてたら助けんのか?と聞いたら、そいつがこっちを襲って来たらどうする、と返された。そりゃそうだ。

 

たとえば、ベルリンでもサービス業などはいたって冷たい。知人のベルリナーが、久方ぶりにベルリンに戻り、スーパーの会計で全く無愛想にドンと商品を扱っているのを見ると、安心するのだそうだ。

 

しかし、そうは言っても、先のパリジャンは、近所のショッピングセンターで小さな子供がはぐれて泣いているのを見て、心配してしかるべきところに連れていき、親が来るまで見ていたりして、他人に対して無関心なわけではない。

 

ベルリンがいかに無愛想でも、他人に無関心というわけではないだろう。

 

東京に感じる、他人に対するあの絶望的な無関心は何か、これがどうも引っかかる。