扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part72

個人的に最後の部分でおったまげたんだけど。
日銀法では実現困難などデタラメ。新聞がまったく書かない「日銀の外債購入」を財務省が全力で阻止する理由(髙橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社(5/5)

こうした利権がばれるのが怖いのか、為替介入関係では意味のない難解な用語が多い。その一例が「非不胎化介入」という表現だ。日本語として、「非」と「不」という二重否定になっているだけで奇妙だ(これは、もともと「不胎化」という言葉があり、その否定という意味だ)。


「非不胎化介入」は、円の総量を増やすという意味があるのだが、上に述べたように、いま為券は市中公募によって行われるために、円は「増えない」。このため、為券の市中公募が行われている2000年4月から、介入は常に「不胎化介入」である。わざわざ「非不胎化」といわずに、金融緩和といえばいいだけだ。


 意味のない言葉を使うマスコミも、利権隠しに一役買っているのではないかと邪推してしまいそうだ。

不胎化・非不胎化って確かに分かりにくいけど普通に英語でsterilized って言うし、だいたいリフレ派って溝口テイラー介入とかそれこそ財務省がやっていた非不胎化介入を持ち上げてなかったっけ???


と思ったら決定的な人による決定的な発言が。2年前の発言。
http://twitter.com/hidetomitanaka/status/15905386115

えええ、溝口テイラー介入をリフレでないと思っている人がいるのか。驚き。当事者も認めているのに、なんという不勉強なのか。だからリフレ批判派は首尾一貫した発言もできず(ただこまぎれ批判するだけ)不勉強(彼らから彼らの立場にたつ欧米などの経済学者の紹介聴くことほとんどなし)だというんだ


・・・いやー。


あと、溝口テイラー介入は非不胎化だという認識はあるんですよ、この人。
https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/24544586776

2003年の溝口・テーラー介入の時は非不胎化度はほぼ5割程度だったけど。今後はどうなるか。今日の一発線香花火でおしまいだとわかりませんけどね。FXをやっている人には、不胎化かどうかなんてどうでもよく、何度でも言うけど度胸と勘だけが頼りです。

http://twitter.com/YoichiTakahashi/status/122102427561373696

2004の為替介入を溝口テーラーとかいって介入を強調するがミスリード。あれは量的緩和の一環。介入は意味ないがそのために為券を発行、そこで日銀が短期金利上昇させないように為券を買い入れる。それでマネタリーベースが増えて、デフレ解消、円高ストップ。日本経済のウソを参照


あとはメモ。
https://twitter.com/ry0120/status/255121657352556544

外債購入の議論を凄く気持ち悪く感じるのは、「為替の介入権は財務省に集中している」っていう話への反論として「『為替介入目的』でなければ買える!」って部分。じゃあ何のためにそんなに買いたいのって聞くと為替の話するし、「『外債購入の円安効果』がー」とか論じるパターンも。。

https://twitter.com/ry0120/status/255122570309939200

「介入目的でなければ買える!ってのは、法律を公然と『意味のない建前に落とせ』って主張だと思っていて、それを法律とかで身分規定される『公人』が主張するところに鬼のような気持ち悪さが。。


https://twitter.com/equilibrista/status/255131197317996544

そもそもサイズ拡大が目的なら外債である必要ないだろ / “日銀法では実現困難などデタラメ。新聞がまったく書かない「日銀の外債購入」を財務省が全力で阻止する理由  | 高橋洋一ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]”

https://twitter.com/ry0120/status/255132473112006656

@equilibrista 僭越ながら、サイズ拡大、と言ったその足で「外債購入の円安効果」を語るのは、ひどい論理展開かと思っております

https://twitter.com/equilibrista/status/255134497761263616

@ry0120 ちょっと話がそれますが、キャッシュとリスクの混同は至るところにありますが、「独立性」の一部として、国債を買う代わりに外債を買ってヘッジすることが許されてもよいとは思います。

https://twitter.com/ry0120/status/255139225127751680

「サイズが拡大していく中で、資産構成を考え」外債を買うことや、「邦銀のドル調達詰まった時用に」外債を買うこと、などは相応の納得感あると思います。こうした為替水準とは違う判断基準が入る行動こそ「介入目的ではない」という論理がたつかと RT @equilibrista

https://twitter.com/equilibrista/status/255141001369366528

同感です。理屈ですが、手段で言えばヘッジすることを基本に考えろと。 RT @ry0120 「サイズが拡大していく中で、資産構成を考え」外債を買うことや、「邦銀のドル調達詰まった時用に」外債を買うこと、などは相応の納得感あると思います。こうした為替水準とは違う判断基準が入る行動こそ


・・・ということだと。

追記
溝口善兵衛の回想にこんな部分があるんだよな。。。
http://www.jcif.or.jp/docs/20040917.pdf

不胎化介入は効果があるのか、非不胎化介入が良いのかについては、長い論争の歴史がありますが、米当局は介入そのものの効果は限定的であり、さらに不胎化介入は市場の流動性を変化させないので効果はさらに小さいという考え方です

こうした中で昨年3月に発足した新しい福井総裁下の日銀は、ベースマネー拡大の効果は小さいとか、「非不胎化」論議はナンセンスだとかいった尽きない議論に没入しないで、いわば大人の対応で黙々とデフレ克服にまい進したと私は見ています。それで1年足らずのうちに日銀当座預金残高の目標を5回で15兆円引き上げました。
他方、財務省の方は 2003 年1月中旬から 2004 年3月中旬までの間に約35兆円の介入をしました。
米国当局は、この2つを合わせて、これは「部分的な非不胎化介入」であり、ベースマネーの供給拡大に役立ったと評価したのでした。

「この二つを合わせて」、なんでしょう?