扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part5

あのですね。Twitter橋下徹に対して直接反論するのも結構だとは思います。


でもほとんど意味ないですよ。向こうは無視すりゃいいんだから。

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Twitterに直接ツッコミを入れるのもいいけど、そうじゃなくて、橋下徹・維新の会を支持する人たちの心を変えようとした方がいい。支持されてる理由は、「変化が何事かを生むという期待感」ただそれだけだし、そこまで追い詰められてる人が少なくないんだと思う。


橋下徹大阪市民にとってメリットよりデメリットの方が大きいこと」「維新の会は大阪だけでなく、関西・日本にとってデメリットが大きいこと」を政治的党派性は抑えてちゃんと伝える。


橋下徹へのツッコミは、あくまでも矛盾を指摘することで彼のイメージをとにかく下げるためなら、いいんじゃないでしょうか。

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それに、橋下徹・維新の会への“NO”は、当然、既成政党ももっと真面目になれという尻叩きにつながるべきです。橋下さんだけ叩いてもダメだ。


橋下徹・維新の会がダメというよりも(それも大事なんだけど)、既成政党や国民が真面目じゃないことのほうがもっと問題なんだから。俗受け狙いの政治すんのもうヤメレというのが、筋。


ま、もっとも、ネットでやる運動にリアルへの影響はほとんどないんだけど。

追記
http://mainichi.jp/area/news/20120415ddn003010018000c2.html

 橋下氏の車に同乗していた同期の石井逸郎弁護士(42)は「橋下君自身から確固たるイデオロギーを感じたことはありません。現在、彼が打ち出している政策も動機は極めて単純な、直感的なものでしょう。実は、それが多くの庶民の実感ともぴったり重なる」と解説する。

法律家は肩書で思われてるほど信用できる存在かどうかというのは非常に問題なんだけど、この先生の意見・見方はそうだと思う。


ただ、問題は庶民の実感と一致するから、だからなんでも是認されるかというと、そこは別だ。為政者の直感と庶民の実感と一致すればなんだっていいのであれば、これほど簡単な話はない。
http://mainichi.jp/area/news/20120415ddn001010006000c2.html

 「橋下の大きなエネルギーは確かに危なっかしい。だが、閉塞(へいそく)感に覆われた今の時代には必要な存在かもしれない」。市長応接室の窓からは明石海峡大橋がよく見える。その向こうは大阪湾だ。その泉市長がこんな構想を話し出した。
 「まだ検討段階だが、橋下が公約する大阪都が実現したら、ここ明石市は飛び地として大阪都に参加したい。その場合、兵庫県からは抜けさせてもらう」

明石市長のこのあたりの「気分」は、次のようなものと同じだと思いますよ。タイトルはあれだけどもね。
ファシズムの影

そして、私を驚かせたのは、韓国の大統領制を褒め、且つ、中国の一党独裁ですら、決断の速さ、変化への柔軟な対応能力から、日本の現体制よりも、遥かに優れているとの評価を聞いた事である。


と言うのは、此の言葉を言った人間が、誰もが知ってる中・高一貫の進学校から一流大学に進み、超一流企業の中枢部門の要職に居る人間だからである。


此の言葉だけを捉え、ファシズムを語るには余りに飛躍のし過ぎではとの批判は無論あるだろう。唯、私は会話の中で彼のファシズムへの暗い羨望を感じたのである。

詰る所、問題点は既に明瞭なのにも拘らず、動かない政治、動けない政治に匙を投げてしまったと言う事であろう。


考えて見れば、日本を代表する企業の作戦参謀で、常勝を義務付けられてる立場であれば、戦況を素早く理解し、決断出来る軍司令官の登場と活躍を夢見るのかも知れない。確かに、荒唐無稽とは一概に言えない。

云々、ということなんだけれども、こういう「気分」と上の明石市長の「気分」とは、たぶん、同じだ。


しかし、この「気分」は是認されるものではない、むしろ否定されねばならない。なんとなれば、今の日本でそのような「夢」は本当に「夢」でしかないからだ。


「現実」はそれでも忍耐して少しずつでも前に進むしかない。一発逆転、「閉塞感を打破」してくれるような道はない。


他に道がないというところから出発するしかないのであって、青く見える隣の芝に羨望のまなざしを向けて「うちでもひとつ」というのは、無理な相談だ。そんなものがうまく行ったためしは一度としてない。


安易に「閉塞感を打破」しようとすることの問題を、もっとキチンと認識するべきだと、僕は思う。国民の側がもっと真面目になれ。


http://mainichi.jp/area/news/20120415ddn001010006000c.html

「あいつは明らかに世の中を憎んでいた。社会的な理不尽や不平等に対する強い怒り。既存の勢力に対する激しい憤り、憎しみ。ものすごく大きなエネルギーを感じた」
 兵庫県明石市泉房穂市長(48)は、第49期司法修習生=1995年研修所入所=の同期、橋下徹大阪市長(42)の印象をそう語り始めた。

世間を憎むのも怒るのも個人の自由。それが何かのモチベーションになるのも、別にかまわない。


だけど、無駄にその憎悪をぶつけて破壊してくれるな。はっきり、迷惑。