扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part4

橋下徹みたいなのは、知性の問題じゃなくて、やり方の問題だとここははっきり言っておきたいな。あの人はバカじゃない。


問題は「あの手のやり方にまたハマまるの?」「そんな遠回りする余裕が日本にあると思ってんの?」という点で、それ以上のことはなにもない。


橋下さんのやり方は、とにかく大当たりを引くまで色々勝負してるだけに見える。十万馬券万馬券の大当たりが出さえすればなんだっていいわけだ、要するに。だから、主張の中身をいちいち突っついても仕方がないという面はある。そもそも言っていることがすでに理屈じゃないんだから、理屈で返しても無駄だという部分もかなりあるし。


したがって、非政治家としてはこういう輩には理屈抜きで“No!”と言うしかないところまで来てる。

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ただ、一応フォローしとくと、たとえば大阪都構想については中央官僚の間でもまじめに議論されてる様子は、次のサイトからもうかがえる。コスト削減の余地がまったくないなどとは思わないし、彼の言っていることが全て間違いかどうかは検討を必要とする。それは当たり前。
政策懇談会(大阪都構想について) | 日英行政官日記 (旧 英国日記帳) - 楽天ブログ


だから、某所で実績さえ積めば自然に国政待望論が出てくるのにという声も見たし、そういう意見はごもっともなんだけど、そもそもその種の「実績」とかあの人には関係ないんですよ。あのやり方では関係がない。とにかく、目立って受ければいいんだから。


リンクしたブログによれば、大阪府知事時代にはコストカットしてるからよくやっているという意見もあるけど、実際は相当以前から経費削減の努力はされているようだから、一体どこからどこまでが橋下さんの実績になるのか、ちょっと調べただけでは僕にはよく分からなかった。


それに、いくらコストカットの努力してみたって、原発問題であの姿勢で、せっかくのチャンスをことごとくふいにしてきたわけで、もうまったく無茶苦茶。たぶん、全体としてどうかとか、何も考えてない。


そこで、この手合いはほっておいたらいいよ、勝手に自滅するから、というのが普通の対応なんだけど、橋下さんの場合にはそういうことになるのかどうか、よく分からない。


大阪府知事時代はまだ茶化せる余裕があったけど、今の様子を見ているとちょっと本当に心配になってくる。

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というかね。橋下さんみたいなのが出てくるような隙を作ってる既成政党のみなさんの問題であり、最終的には支離滅裂なことをこの20年言い続けてきた国民の責任で、それが橋下さんみたいな人の登場の背景になってるように見える。


既成政党の人たちも有権者ももっと真面目になれってのはそういうことで、橋下徹を生んだのは、みないい加減なことを言いまくって来たことの結果で、その反省なしに、単に「橋下徹は右翼だから」というだけで左翼が批判するとか、誰が批判するなんてポジション取りは、やっても意味がないよ。


そうではなくて、もういい加減なことを言い続けて受け狙いで政治すんのやめて、多少は反省して、みんなもうちょっと真面目になることです。その上で、橋下徹・維新の会みたいなのは絶対にいやだ、あんなポピュリストで俗受けするためならなんでもするような人間が権力を握ることだけは絶対に認められないと、きちんと言うことです。


ネットでは、マルティン・ニーメラー「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」を引用するのがやたら好まれるけれど、橋下徹・維新の会にこそ、この言葉は贈られるべきだ。僕はそう思う。

追記
https://twitter.com/#!/yukiobot/status/191205275590590465

まー、橋下偽文書事件の責任について、明確に言及する人がいませんからね RT @t_ishin: やっぱり日本の欠点は、人材不足

僕は言いますよ。ニセ文書事件の責任は橋下徹にもあるのに、責任転嫁し続けている。最低だ。


。。。ただ難しいんだよ。こういうことをやる組織は自滅するに決まってるので、下手に謝られて自浄作用を発揮してもらっても困る。