「オピニオン・リーダー」たちの無責任 part14

おそらく、橋下徹が国政に入ったらどうなるか、想像できない人間が少なくないんじゃないか。


他人事ならおもしろがれるわけです。どうせ自分は関係ない。だけど、想像したらあれは怖いですよ。


橋下が、下から上がっていたリストをもとに自分で適当に選んだ「敵」なり「悪」なりを設定して、宣伝してそれを煽る。


そこで世論の支持がついてこなければそれはそれでよし、ついてくればさらにあおり、「世論の支持」を梃子にさらに押す。


でも問題は、その「悪」認定として煽りにかかるときの選択基準は単に橋下徹の気分だけで、狙いやすいものを狙ってるだけだ。


狙いやすい叩きやすいから関西電力を叩く。じゃあ、停電や節電の影響による経済的影響についてどういう責任をとるのか、全くそんなことは考えない。「有権者の選択」で逃げる、逃げきれると思ってんじゃないか。


こういう舐めたことをやる人間、国民生活を人質にとって開き直る人間に、「オピニオン・リーダ−」たちがヨイショするなんてことは、絶対にあってはならないんだ。。。本当ならね。

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この問題はネット○○派の問題とよく似ていて、ネット○○派内で設定された「悪」「敵」をとにかく叩こうとすることは自派の正義になるんだけど、他方で本当にそれがどの程度の「悪」なのかきちんと検討されない。


だから、ものすごく卑近に書くと、いじめっ子がいじめやすそうな子を狙っていじめてるだけの構図、と同じになると言ってもいい。


で、そのネット○○派にとって批判対象が「悪」なのは自明なので、したがってそのネット○○派は「正義」であるのもまた自明である、と。だから、とことんまで叩くし、叩いていいと思ってる。


「悪」認定が自分以外に向いている間はまだいいかもしれませんよ。だけど、自分に向いてきたときどうすんの。と言うことまでは考えない。


この辺りはニセ科学批判が特徴的で、あの人たちは自分が間違ったことを言ってない、科学的に正しく、また世間の道徳としても正しいのは自分たちだという話にしてしまっているので、恣意的に選定された「ニセ科学」を滅多打ちにする。だけど、自分たちがもし「悪」認定されたらどうするかという想像力が全くない。そういうことには絶対にならないと信じているので、想像する必要すらない。

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かのヤクザのまねしかできない某市長のやり方は、ネット○○派のやり方をそのままリアルに持っていっただけで、、、


、、、実はそうではなくて、リアルに一般的に広がっている感覚が、そのままネットに反映してネット○○派となった、と考えた方がいいんだろうと僕は思う。


ひどい話だよ、と言うほかない。