ネット○○派 part364

そもそも、ニセ科学批判は「ニセ科学に対する啓蒙的な活動」では「ない」んですよ。もうそこから誤魔化してるんだけど、少なくとも啓蒙活動は主たるものになってないし、そう言えない。


以前のエントリで、日本語版のWikipediaを引っ張ったら、過激な人たちが書いたものを参照されても、とか言われたんだが。
謝罪します。ニセ科学批判はネット右翼と同じでした - 今日の雑談
疑似科学 - Wikipedia
今見たらこういう表現になってる。

悪徳商法の手段となっている疑似科学を強く批判し、被害の発生阻止を企図する活動を「ニセ科学批判」と自称・呼称する者もいる。

僕が以前の記事で見た時はこうだった。

ニセ科学批判の目的が科学の啓蒙や社会の論評であるといった誤解がなされることがあるが、正しくは「社会的な有害性を持った疑似科学」による被害の防止を目的とした活動である。

で、Wikipedia だけでは不足なので、わざわざ「ニセ科学批判まとめWiki」を引っ張ったんだが。
トップページ - ニセ科学批判まとめ %作成中 - アットウィキ
ニセ科学を批判する目的 - ニセ科学批判まとめ %作成中 - アットウィキ
今見ると、「目的」のところがもうしょっぱなから笑わせてくれる。

ニセ科学を批判する事である。それ以上でもそれ以下でも無い。

と「そもそも、ニセ科学批判とは何か」にあるんだけども、その下、「「科学的な間違いの指摘」が最終目標なのではない!」に、

「科学的に間違いを指摘する事」は批判のスタートラインであって、ゴールではない。現実に行っている行為として、どうしても間違いの指摘が目立ってしまうので、それだけが目的の様に見えてしまうのかもしれない。しかし実際には、間違いの指摘は「クリアすべき前提条件」とでも言うべき部分である。

じゃ、批判すること以上なんじゃないかw。


だから、「批判する目的とは何か」について、あれでもないこれでもないと言うだけで、明確に書けてない。こんなの真面目なツラして書いてる人間がいると想像しただけで笑えるでしょう?ネット右翼と何が違うの?


いや、話を戻して、これ、「ニセ科学に対する啓蒙的な活動」と本当に言えるの?

・・・

で、ニセ科学の定義だ諸問題だというのも、菊池先生が漢方と鍼を認めちゃったものだから、もうほとんど無駄になってしまった。科学を装いさえしなければ、ホメオパシーだって批判される権利を失いかねないんだから。


で、以前も引いた「動機」の項目は、もう今見ると、ニセ科学批判は科学の正誤の問題と世間の道徳の二股が問題だと言い続けてきたことが当たってたの、よく分かるよ。
何故ニセ科学を批判するのか - ニセ科学批判まとめ %作成中 - アットウィキ

そりゃ、動機としては分かりますよ。動機だったら個人の勝手。だけど、ホメオパシー批判の時に、人が死ぬだの詐欺だのと言い募ったのは、ありゃ動機じゃなくて明らかに正当化の理屈として「俺は正しい、お前も認めろ」と言い募っていたのであって、ここでもまたウソ、、、とは言わないけど、建前でごまかしちゃってる。

・・・

話を戻すと、ニセ科学批判が「啓蒙的な活動をやっている」というのは、そういう側面は確かにあるんだけど、でももうそんな限界はとっくに越えてしまっていて、「批判」という名目で恣意的に選んだ対象を叩いてるだけになってる。こういうのは「批判」と言わない。


同様の議論はネット右翼もかつてやっていて、批判と叩いてるのとどうやって区別するんだ云々かんぬんとやってたものだけど、みりゃ明らかでしょう。ホメオパシー叩きなんてのは、ありゃもう批判のうちに入らない。


もし「批判」するんだ、運動だと割り切ってしまうなら、はっきりニセ科学の根絶のために徹底的に闘うんだと明言するべきです。科学の問題じゃなくて、消費者問題消費者運動とおなじことになるでしょうけど、いいじゃないですか。


「ニセ科学」関連・本当の最終記事: 技術系サラリーマンの交差点

(略)

危機感を共有できないのは結構。しかし、それならなぜ沈黙を守らないのか。

「そんなことは大事ではない」とことさらに言うことが、いったいどのような意味を持つか、考えられるとよいのではないでしょうか。

Posted by: きくち | 2007.09.06 at 01:23 AM

ということなんだもの。


いや、よくまあこれで、「啓蒙的な活動をやっている」とかいまだに錯覚できる人がいるよね。