ニセ科学批判に文句を言われるとすぐ反論したくなってしまう人に贈る4つの言葉

某所をみて。例によってニセ科学批判の人たちが無駄な議論やってんだけど。


まず、「過度に一般化された批判だ」とニセ科学批判の人たちは言うのはやめましょう。ホメオパシー批判一つとっても、そりゃ「ホメオパシーには科学的根拠はありません」だけで終わる人もいましょうが、そうではない人も非常に多い。某お医者さんの有名なブログでも「海外のはともかく、日本のホメオパシー団体は反科学で許せない」というスタンスをとってるじゃありませんか。そういうブログに感心してブクマをつけてるじゃありませんか。なんでその人たちを批判せずに黙認するんですか?ちなみに、海外のホメオパシー批判でも、目的は単なる批判にとどまるものではないと思います。


第二に、ニセ科学批判は宗教を否定するものではないと言って逃げるのはやめましょう。元来、この問題こそ海外の疑似科学批判の眼目で、究極を言えば科学と宗教が同居できるものだと考えない、合理主義こそいちばん重要だというのがポイントです。日本のニセ科学批判の人たちも正直になりましょう。


もし、本当に切り分けて論じたいなら、本当に科学の枠内だけで論じてください。


第三に、「社会にとって有害なもの」と簡単にいって正当化するのはやめましょう。社会がどこまで許容してどこから許容しないかは、個人個人の考えは持てても、そこまでです。その正当化にはおのずから限界があります。あなたにとって許容できないことは、他人にとって許容できること、許容しなければならないことだという状況は、普通にあります。そのギャップを乗り越えるために「科学」の看板を利用できると信じているなら、それはただのファシストです。


最後に、簡単に藁人形だと言って切り捨てるのもやめましょう。かりに藁人形だとしても、なぜそんな藁人形がでてきたのか、ちょっと考えてみたらどうですか?
追記
おたくら。。。 - 今日の雑談

タイトルに釣られてブコメしとるやろ。。。と、例によってブコメのほうは見てない。釣るつもりはなかったけど、ちょっとこういうタイトルにしてみただけだったんだが。

ウェットな懐疑主義を頭から否定して疑わないニセ科学批判者たち - 今日の雑談

早川先生はいわゆる「ウェットな懐疑主義」の方向に行ってる。ただそれだけのことであって、こういうものの考え方それ自体を否定することはできないよ。

こういうものの考え方を頭から否定し続けてきたのが菊池先生たちのニセ科学批判。で、日本のニセ科学批判者たちは、「ウェットな懐疑主義」の否定が正しいと信じ込んでいる。