この期に及んで

「自然なお産」絡みの話をつらつら眺めていて、ああいうのは法律に反しないならほっておくべきだと思った。ホメオパシーなどなどがセットでついてくるのも仕方がない。もちろん、対抗して啓蒙活動等々いろいろあるだろうけど(ニセ科学批判は啓蒙活動を目的としない)、基本はほっておくしかない。法律の範囲内なら、そこは個人の自由だわ。


幼い子供が親の気ままの犠牲になるのを黙って見ておけと言うのかと言われるなら、今の法令の範囲内でそういうことになるなら、諦めなさい、と。赤の他人にできるのは児童相談所にいうところまで。ニセ科学批判は法律でも倫理でもありゃしない。いくら昂ぶったって、他人は他人だ。


よくブコメとかで「○○は許せない」とか簡単に言ってくれるけど、んなこと簡単に言うべきじゃないんだよ。


ニセ科学批判でよくいう、詐欺はよくないとか、これはよくないって、そういう判断と科学をごっちゃにすると危ないと言ってきたんだが、それがこういう場面で吹きあがるともろに出てるわけ。


そこから先はニセ科学批判云々を超える。もう政治の問題。ヒトとカネの問題。自分の問題だと受け止めたら、大きなことは言えなくなるはずだ。


結果的に、ホメオパシー叩き・ニセ科学批判の自己正当化のために「命」とか「子供」とかが利用されてるだけ。善魔もすぎて限界を超えてることが、この期に及んでまだ分かってない。だから、ニセ科学批判は危ないと言い続けてきたんだが。