・源泉の保険料などが高いというのは、つまり現役世代の負担が非常に大きいわけだ。

 

そこで皆が広く負担する消費税の意味が出てくると、常識的に考えればそういう話になるはずなのに、そこはそういう話にならない合理的な理由が私には全く理解できない。

 

どうして現役世代は、源泉徴収を下げて、みんなもっと公平に負担してくれと声を上げないのか。

 

子供手当のような現金支給を若い世代にすると、「親がパチンコなどの遊興費に使う」云々と意味不明のケチがつけられるわりに、年金の使途について誰も文句を言わない理由が私には全く理解できない。

 

年金をパチンコやスナックにつぎ込む年寄は普通にそこら中にいるわけで、その原資を考えると、そんなものに使われては困る、と納税者が言い出してもおかしくない。

 

にもかかわらず、そういうことにならないのが、私には分からない。

 

・世代間の対立を煽るな、という説教は、大変に合理的でもっともだけれども、感情的にはそれで納得できるレベルをぼちぼち超えだしてもおかしくないように私は思う。

 

現役世代におんぶにだっこなだけなのに、さも自分たちの手柄のように威張り倒す高齢者は少なくない。

 

無論、ちゃんと話して分かってくれたらそれでいいし、そういうご老人も存在するけれども、それで分からない年寄のほうが大多数のはずであって、そもそも分かろうとする動機が普通はない。

 

これで世代間対立が発生しない方がおかしいと私は思うし、対立を煽るなと合理的な意見を言っても火に油を注ぐだけではないか。

 

ただし、今の日本でそういう対立が表立って発生していない大きな理由の一つは、若い人たちが全く従順でいい子が多い、また学校教育で目上の意見に逆らわないよう徹底されていることがあると、私は思う。

 

普通に考えたら、これで社会が歪まない方がどうかしているのだ。