ネット○○派 part372

某所で、某名古屋の先生を真に受けてる人とちょっと会話したんだが、いや、参った。


普段から西洋文明懐疑派(とざっくり言おうかな)で、自然がいい、みたいなタイプで、ホメオパシーはやってなかったけれど鍼は好んでやっていた。漢方も、もし機会があればやってたんじゃないかと思うが、僕は知らない。


ただ、面白いのは、この人は鍼の先生の処方を真に受けて、それをそのまま病院の医者に言い、もちろん病院の医者の見立てはまた違うわけだけれども、それでも鍼の先生の処方を主張するということをやる人でね。まあ、個人がやってる分にはそれで構わない。面白いなあですむ。


この人が、原発事故以後、放射性物質の危険性に「目覚め」てしまい、某名古屋の先生のいうことを、鵜呑みにしているわけじゃないけれど、真面目に受け取ってしまうようになってしまった。ネットにはもっとちゃんとした人がたくさんいるのに。


仕方がないので、もう一年たつことだし、いや、実は私は心配しているんです、、、と切り出してみたんだが。久しぶりにネチネチやってみたけど、参ったね。

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これだけはどうしても言いたいのは、オイ、ニセ科学批判、おぬしら、鍼や漢方は許容しているが、日本でホメオパシーに準ずるものといえば鍼・漢方であって、こういうものを利用する人たちの傾向がどういうものか。まさに、この種のタイプの人、つまり西洋文明批判大好きで、自然派で、通常医療に懐疑的でという人が鍼や漢方に流れることが少なくなく、結果的に名古屋の某先生みたいなのを真に受けるわけですよ。


ホメオパシーなんか、お金があるからやれてることが多いんでしょうが、鍼や漢方はお金がなくてもできる。漢方にいたっては、副作用があるし、死人もでたりしてる(鍼でも死亡事故はあるけど)。ところが、漢方は副作用がないとか、穏やかとか、自然、とかいうイメージで売ってるだけ。いや、ちゃんと科学的に検証されて利用されてるものは、まだいいですよ。でも、漢方のイメージ、西洋医学に対立するものとしての東洋医学のイメージって、そういう感じでしょう?ホメオパシーと何が違うの。


これだから、日本で鍼と漢方を叩かない懐疑主義とか、ありえないわけで。不合理の象徴として、ちゃんと叩いてやる必要があったんだよ。

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ま、ニセ科学批判に対する文句は半分冗談なんだけれども、もうちょっと真面目に書くと、ニセ科学批判よりも、ネットで、とくにTwitterであれこれ「情報発信(爆)」やったつもりになってるよりも、もっと本筋があるよねと。思いつくのは、きちんとした理科教育と、ちゃんとした情報の広報。


よく知らないんだけど、小さな子供のいるお母さんとか、不安がって外国のペットボトルの水を買ったりする人もいらっしゃるんですって?全く無駄じゃないか、こんなの。


せっかくネットがあるのに、ちゃんとした情報を読まないし、読んでも分からない。分からないどころか無駄に邪推するとか、そらね。ニセ科学批判とか意味がなくて、もっと真面目にやらなきゃいけない問題のはずなんだ。


ネットで片手間にできる話じゃないと思うんですよ、これ。