ネット○○派 part129 「ホメオパシーが叩かれる理由」として成り立ってない
ホメオパシーが叩かれる理由 - NATROMの日記
ホメオパシー叩きの理由としてダメ。
既に日本では、ホメオパシーは現代医学を否定して成立するビジネスとなっていることである。
ホメオパシーを利用している医者はどうなるんだ。終わり。
つまり、ホメオパシーそのものを叩いているのではなくて、「医学協会」あたりのホメオパシーを叩いていることにしかなってないし、実際例示されてるのがそれだけ。「好転反応」も漢方で同じことをやってるので、ホメオパシーだけの問題にできない。
はてブのコメントでこのへんに気がついてるのは、いつもホメオパシー批判を叩いているMidasさんを除いては一人だけで、
はてなブックマーク - ホメオパシーが叩かれる理由 - NATROMの日記
njamota 本能, 間違った因果関係 ホメオパシーは日本ホメオパシー医学協会に包含されるのか。ホメオパシーと現代医学批判は必然的に結びつくのか。この記事における”ホメオパシー”という言葉が何を指しているのかよく分からない。
と、こういう当たり前の意見が出てこない。たいてい「良記事」だと誉めるだけ。読み手は自分ではなにも考えてないことの証左。
→ネット○○派 part128 正論はどっちだ? - 今日の雑談
・・・あとはいつもの話なので、ここで終わってもいいけど、もうちょっと書くと、こういうことなら、久保田・デバンカー・裕が主張し、あるいは朝日の長野剛記者が書いたように、
https://aspara.asahi.com/blog/kochiraapital/entry/QfTCsj3As7
今後まず、任意のホメオパシー普及団体を最低限の社会的責務を果たす存在にするため、新たな社会的枠組みを作るべきではないでしょうか。
という話にしかならない。漢方にしろ鍼にしろ、そういう形で社会に受容されていて、漢方に至っては科学的根拠は薄弱なのに普通に医者が経験に頼って処方している。ホメオパシーとなんも変わらんと言うより、ホメオパシー自体は無害だが、漢方はそうではないので、問題としてより深刻な面もあるはずだ。
こういう主張は根本的にSkepticたちの擬似科学批判とは異なる。海外のはホメオパシーそのものを否定したがっているけれど、日本のはホメオパシーそのものの否定になってない。
にもかかわらず、この人たちの立場は「ニセ科学批判」だと自称して、海外の論調を参考にしてるわけでしょう?おかしい。
・・・確かこの医者は、誰もホメオパシーを排除しようとはしていないとか言ってたはずなんだが。
「統合医療全体のイメージダウン」を危惧するのなら、ホメオパシー批判報道を権威主義によるものとみなして批判するより、いかがわしいものを積極的に排除する姿勢を見せるほうが有効ではないか。
「いかがわしいものを積極的に排除する姿勢を見せるほうが有効」だって。本音が出たね。今度「誰もホメオパシーを排除しようとはしていない」とか言ったら、これを引けばいいんだ。あくまで「姿勢」であって実力の行使じゃないとかいいっこなし。それは詭弁。「社会からホメオパシーを排除」したいの、ミエミエなんだから。
ただ、「積極的排除」を言っておけば、擬似科学批判としてのポジションが取れてしまうので、かくして、ただの消費者問題が、ニセ科学批判として「科学の問題」の装いを伴ってあらわれることになる。で、都合よくこの二つをいったりきたりできる。
本来なら、自分たちのホメオパシー叩きは消費者問題であって、懐疑主義者の擬似科学批判ではありませんと、はっきり言うべきなんだよ。