整理

たまたま某所でいらんものを見てしまったのでちょっと書いておくと、ニセ科学批判って何のために「ニセ科学」なるものを問題視するのか、目的をちゃんと考え直した方がよろしいですよ。


その目的がちゃんと定まらないから、合理主義信奉による非合理批判をやりたいのか、科学のレッテルを利用した消費者問題社会問題の類をやりたいのか、何をやりたいのかさっぱり分からないことになっている。


ご当人がたは確かに一生懸命考えてられるのはよく分かるんだけど(でなきゃ、「優先順位問題」みたいな屁理屈は出てこない)、まあ、結果的にはネットで徒党を生んで、ニセ科学批判以外の人たちからウザがられてるだけなんだから。。。海外の懐疑主義者団体もウザがられてもいるようだから、まあ、そこは変わらないか。


結局、海外の懐疑主義だの懐疑主義者の言い分を日本に持ってくるときに、日本化して受け入れられやすい形にするのは結構なんだけど、ホメオパシーはダメで漢方鍼はいいんだみたいなダブスタが許容されるようなことになってるんじゃ、どうにもならないと思います。


海外の懐疑主義の流れを汲みたいなら、たとえ極論になるとしても、堂々と筋を通しておくほうがよろしいんです。支持者は減るかもしれないけど、そっちのほうが正直でましです。


そこで妙に現実的になってしまうから、またそれが日本のニセ科学批判のダメなところでもあって、、、あるいはだからニセ科学批判がネット上で結構支持されちゃう理由もそこにあるんだろうと思うけれど、実態はただのネット右翼と同じことをやっているのにそうは見られないという問題も出てきてしまっているのであってね。

リフレ派の仲間内で批判が利かないどころか、先生の間でもちゃんとものを言わないという有り様は随分見てるわけだけれども、ニセ科学批判についてはもう本当にうっかり支持しちゃっている先生が少なからずいるのを見ているので、、、つまりこの場合は党派意識から出るよりも、単に素朴にいいことだと思って支持してしまってるから批判しないみたいな人がそれなりに見られます(党派意識から結局仲間内には甘いじゃないかみたいな面もニセ科学批判にもありますけどね。「優先順位問題」を信じられちゃうんだから)。


いつも書くように、見かけが科学の問題だから、ついつい乗りやすいんですよ。今話題の「嫌韓デモ」とかよりも、明らかにニセ科学批判のほうに同調しやすい。実際はニセ科学批判だって判断は相当に恣意的なのに。


そういう間違いをなくす方法の一つは、やっぱりニセ科学批判の目的をきちんとすることです。そこで支持者が減るようなことを怖がるから、だから漢方批判鍼批判ができなくなっちゃうんです。


ニセ科学批判で何をしたいのか。そこを整理した方がよろしいんじゃありませんか。