めくらまし

ちょっとフォローしとくと、こういう菊池先生はわりにまとも。
私が問題性を感じた理由: 技術系サラリーマンの交差点

啓蒙という言葉の是非はともかく、「ニセ科学というものがある」ことを一般の人に知って貰いたいというのは、目的としてあります。それは当然で、単に自分が「おかしいと感じる」だけなら、外向きに発言する理由はどこにもないわけです。外向きに発言している以上、それをいろいろな人に伝えようとしているのです。
ただし、それ以上に「科学」に対する誤解を解くことが大事だろうと思います。
以下は、先日の夏の学校でもはっきり言ったと思うのですが繰り返しておきます。僕は若い研究者に「ニセ科学批判をしなさい」というつもりは毛頭ありません。それよりも科学そのものを伝えるほうがよい。ただし、その伝え方は重要で、もし科学を魔法のように伝えるなら、科学とニセ科学の区別がつかなくなり、それはニセ科学蔓延の片棒をかつぐことになるのだ、ということです。魔法のように伝えるなら、科学よりもニセ科学のほうが魔法ですから、ニセ科学に勝てるはずがないわけ。

でも、本音がアレだから。こういう面の菊池先生を見て判断するのは早計で、というかこのずれがあの人の面白いところであって、頭脳プレーをやりすぎてるなあと思ったりもする。まあ、伊達に阪大の教授はやってはりませんわ。