「ニセ科学を退治する会」を結成せよ

別の見方をしましょうか。


ニセ科学批判って、

ニセ科学批判の目的が科学の啓蒙や社会の論評であるといった誤解がなされることがあるが、正しくは「社会的な有害性を持った疑似科学」による被害の防止を目的とした活動である。
疑似科学 - Wikipedia

という高邁な理想を掲げながら、実際何をやってるかってほとんどがネットでうだうだ言ってるだけなんだよね。啓蒙を明確に否定する過激さなのに、本当には「被害を防止」しようとしてない。


だから、「間違いを間違いと言ってるだけ」ってのは、ある意味本当。ネットではそれしかやることがないから。せいぜい、菊池先生がNHKに出たとかテレビで水伝が批判的に取り上げられたって喜んでるくらい。ここらが関の山。


高邁な理想・目的を掲げて自己正当化し、行動を理論づけながら、その実態はネットで遊んでるだけ。


ずるいですよね。実態と建前の乖離がすごすぎて、ずるい。


こうなると、ニセ科学批判は科学論がどうのとかって難しい話はまーったく関係がない。まじめに理論構築してきた人たちには申し訳ないけど、建前は立派になったかもしれないが行動に反映されていない。


たかがネットだものとかいうと、そんなたかがというものではないとか言われる。ならどの程度の成果があって実際に被害を防止することができたのか、科学者らしく数字で答えてほしいよとなるのは、むしろ当たり前の話。ネットなんて僕らみたいなヘビーユーザーの方がどうやら圧倒的少数派らしいのに、被害を防止って実際そんなにできてるはずがない。ゼロではないだろうけど、言うほどでもないと思う。


本当にやるならネットなんかで遊んでないで、「ニセ科学を退治する会」を作ってほうぼうで直談判するべし。テレビ局がホメオパシーを取り上げたら堂々と抗議文書を出す。ニセ科学で不当に金儲けする奴をどしどし告発して目立つ。ネットだってもっと大々的な批判サイトを作ればいいですよ。まとめWikiみたいなしょぼいやつじゃなくて。それが世のため、人のため。そうすれば第三者の目にもつきやすいし、会の運営費くらい科学者仲間から十分集まるんじゃないですか。建前と実態が合致してて、これなら僕は納得できるんだけど、なんでそうしないんですかね。不思議。


その点、ネット右翼の方がまだえらい。電凸にFAX攻撃にメールの山に、集会にも参加して抗議の意思を示す。迷惑極まりないけどね。ニセ科学批判でそこまでやる気なのって政治的にガチな右派の天羽先生くらいなんじゃないか。はっはっはっ。面白すぎる。


ようは、実態を建前に合わせて「ニセ科学を退治する会」を作るか、建前を実態に合わせてネット右翼化してる現状を認めてくだらない屁理屈はもう言わないことですよ。どっちかしか道がない。


いや、でも本当にそういう会を作ったら、僕はニセ科学批判を見直しますよ。まじめな話。そこまでいかないのなら、僕はニセ科学批判に胡散臭い目を向ける人たちの側に立ちます。