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・医療用マスクやグローブが不足している。私の周りの病院でもそうで、否が応でも診療を制限しないといけない状況になっている。
ましてや、いま新型ウィルスの治療を行っている病院は大変だと思うし、医療関係者が政府に文句を言いたくなるのももっともだと思う。
それもこれも、
医療用品の世界的な需要に供給が全く追い付いていない
ということだろうが、有り体に言えば、
えらい目に会っている欧州や米国が先にぶんどっているだけ
なのだろう。大きくみたらそれは合理的な判断で、つまり日本はあちらに比べたらましなんだから、くれと言われたら断れない。
備蓄しとけと言っても、それも世界的には状況は同じだ。
優等生の悲哀、敗戦国の悲哀、というべきだ。
・イギリスやアメリカに住んでいる日本人専門家たちの説教体質はどうにかならんのかと思う。
岡目八目でなんとでも言える。あのダイアモンド・プリンセスの時からそうだ。
今の日本の苦労は、欧州や米国のやらかしの結果、やらかしの後始末をさせられていることによる(新型インフル対処の優等生は日本で、人を殺して平気な劣等生は英米であったことは、いくら強調してもしすぎることはない)。
いくら、「アメリカではもうやってるよ」だのなんだの言われても、
「まずお前んとこのそれをなんとかしろ」
としか言いようがない。
それを誰も表だって言えないのは、
敗戦国の悲哀
以外の何物でもない。
たとえば政治の面以外で専門家連中の米国への批判の口が重いのは、己の身かわいさからで、米国のCDCを過度に称賛するのも、同盟国の医療関係者の出世に関係するからだ、とCDCのあるアトランタの病院にいた医者から私は聞いている。
それでよくもまあ、日本を岡目八目から批判だけはいっちょまえに出来るものだ。