前回書いたように、中学レベルの勉強がちゃんとできない子供が平均的であって、こういう子供が高校に行って何を勉強するのか分からない。(もっとも、もうちょっとレベルの高い高校に行く子供は問題ないかと言うと、決してそういうわけではなく、あきらかに3年間でこなしきれない勉強量をやらされていて、消化不良を起こしている場合が少なくなさそうだけれども、これは別問題)

 

平均的な子供が高校に行って、その子によるけれども大学に行けてしまう。

 

では、中学レベルの勉強ができない子供は高校に行くべきではないとしよう。理屈を言えばそのほうが筋だ。

 

ところが、そうすると半分程度の高校はおそらく廃止することになるんじゃないかと思うし、当然教師の職もなくなるだろう。

 

それにつれて、大学の数も激減するだろう。つまり、大学職員や教員の職も大きく減少する。

 

ここまで考えは進むが、これ以上は分からないので、なるほど難しい問題だなあと嘆息する以外になくなる。

 

ネットには大学の先生が多いし、苦しい状況なのはよくわかるうえ、私のような人文系の学問が好きな人間にとっては悲しい現実がいろいろあるわけだけれども、

 

子供の現実から考えてみると、大学の先生の言い分も勝手なものだという感じをどうしても抱く。やむを得ない。