2017-11-01 - 今日の雑談

バーナンキのような世界のトップの学者でさえ、中央銀行の総裁を実地でやってみて、理論と実践の差について思うところがあり、一応は謙虚に反省したようなことを言う。

2017-11-05 - 今日の雑談

ところが、ネットを見ていると、経済学を勉強した人ほどそういう自覚はどうも薄いらしくて、自分の勉強したことは文系に近いから抑制が必要だと考えるどころかむしろ、「こうに決まっている」という話にする人のほうが圧倒的に多いように見える。

2017年11月

つーのはですね、黒田さんって中央銀行の現場から金融政策に入っている人じゃないから当たり前っちゃあ当たり前なのですが、政策運営が「理論」から入ってくるという色合いが無茶苦茶濃厚なお方で、これが経済の困ったところで自然科学(でも大規模なのだと難しいですけど)と違って再現性のある追試とか出来ないもんだから「理論」が実態に合うか合わないかとかいうのの前に美しい理論が出来上がってしまって、しかも理論を試しても反応条件のパラメーターを一つづつ変えて実験を行うことによって最適な反応条件を確認するみたいなのが出来ない訳ですから、理論への信頼が強固であればあるだけ現実と乖離しても「理論的にこうだからこうなる筈」的な事になってしまうってのがまー見事に具現化されている講演ですなあとか何とか思いながらサラッと鑑賞しておった次第。