扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part103

扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part102 - 今日の雑談

それは通貨外交の問題だってそうで、リフレ派の人たちは外交問題について全く目をつぶっていて、で、結果、どうなったかっていうとこれでしょう?

だって、外交の要素すら勘定に入れられない連中でしょ(呆)

わたし、外交問題は考えに入れなくていいのかといつから言ってたかと思って過去ログ調べてみた。
ひそかに書いちゃう素朴な疑問 - 今日の雑談

で、根本的にどうしても分からないのは、そうやって円安に誘導するって言ってるだけなら簡単なんだが、確実に外交問題になりますよね。どうすんの?そういう複雑な方程式をとく人材っていま政治家にいるの?あ、仕方がないから官僚に知恵を出してもらうんですよね。

いいですか。2年前の3月6日、つまり東日本大震災より前、外債購入による円安誘導の話が出てきたときに、すぐに「確実に外交問題に」なるって書いてるんです。


ましてや、中央銀行の独立性を棄損するような形で日本銀行法を改正しようものなら、どういうことになるか想像するのは容易です。世界的に議論の潮流が変わるか、あるいは国際的世論を無視するような形で(つまり孤立もいとわず)、日銀法改正をしなければならなくなるんじゃないですか。


・・・で、私のような素人目にすらこんなことは明らかなのに、「現実」との整合性を一切考えてこなかったのがリフレ派だったでしょう?


仮にインフレ政策が採用されるにしても、そういう「現実」との兼ね合いをどうつけるのか、それが一番の問題なのに決まっているでしょう?

・・・

そもそも。


バーナンキFRBの議長になったらなんか穏便になっちゃった、みたいな話と同じで、それなりの地位についたら「今までと言ってることが違う!」なんてことはあるもんです。


最近では、ブンデスバンクのヴァイトマン総裁もそうで、元来メルケルと近い人なので金融緩和方向の「ハト派」なのではないかと「危惧(!)」されていたが、いざ総裁になってみれば御覧の通りで、ECBの理事会でも堂々とブンデスバンクやってる人であると。


「現実」との折り合いの付け方ってそういうものなんだと思うけど、リフレ派ってそういうことを一切考えない人たちなんでしょう?


いや、もっとも、今度の総裁副総裁人事はどうなるか分かりませんよ。黒田さんはあれで官僚だからバランスを取ろうとするかもしれない。岩菊先生だって学者としてはあれだけ吹いているけれど、日本銀行のボードに入ってしまえば何を言い出すかわからない。。。ま、岩田先生はあのまんまだろうとは思うけど。

・・・

そういったもろもろの議論の上で、最後の責任は日本銀行財務省じゃないですよ。


政治家や、選良を選んだ主権者たる国民に最後の責任があるんで、ここでも「インフレ政策はやってもいいけど、国民が文句を言い出した時にきっちり政治家が責任を取ってくれるんでしょうね。他の誰の責任にもせずに」とは強く言っておきたいところであります。