扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part143

こういうのを見た。
https://twitter.com/machdrilll/status/539245204608278529

キクマコ先生、坂を転げ落ちるようにどんどんアホになってる。

何かと思ったらまず、
https://twitter.com/Umekichi76/status/538890249867247616

安倍首相が(多分)初めて対財務省解散について発言。
須田アナ「財務省による増税包囲網を打開するの解散では?」
安倍首相「財務省は善意ではあるだろうが、増税の説明をして党内全体が増税方向にあった。すごい勢いで増税に向かっている船の方向を変えるには解散が必要だった。」#報道2001

これをRTしたうえで、
https://twitter.com/kikumaco/status/538955445751148544

やはり安倍ちゃんが戦っている相手は財務省で、野党ではなかったな

tweetしてた、という話だった。

へぇ、と思って前後を見ると次のようなtweetが並んでいる。
https://twitter.com/kikumaco/status/538988779713732609

週末に片岡剛士の本を読もうと思ったのに、全然進まないまま、日曜が終わるっす

https://twitter.com/kikumaco/status/539026960408526848

まあ、なんちゅうか、あれだよな "解散の背景に財務省増税多数派工作 首相明かす http://s.nikkei.com/1v6lJan "

https://twitter.com/kikumaco/status/539021494102134785

少なくとも、デフレの克服が急務だったことは間違いないのですよね。デフレはたくさんの人を殺すから

このブログでは、ニセ科学批判とリフレ派がかなり以前からつるんでいて、現在ではシノドスのような「知性的(藁)」を売りにしたようなところで野合しているということに何度か触れてきた。

そして、ニセ科学批判は「科学」に関する問題であれこれとネタを拾い上げて「批判」してきたが、他方でネット・リフレ派の、経済学を知らない私でも見つけられる嘘や扇動を批判せず、むしろ積極的に同居してきたことも触れたものと思う。

・・・ま、これでよくまあ他人の批判ができるものだとあきれるよりない。

何度も書いてきているように、私ももともとはリフレ派にシンパシーを持っていたほうだが、いろいろ考えているうちにネットリフレ派からは距離を置くようになった。だから、たとえば「デフレの克服が急務だった」というのは分からないでもない。

しかし、ことはそれほど簡単な問題でもなさそうなのであって、
https://twitter.com/SEXhsKF7/status/539260372104925184

少なくとも今の麻生は、「円安で差益増と株価プッシュの効果はあるけど、過度な円安や物価高は弊害も大きい」という普通の感覚を保っている点で、かなりマシな方の人であるという認識はある

といった感覚と、キクマコ先生はおそらく完全に離れてしまっているのではないかと思う。ニセ科学批判をやる資格をますます失っていることに気が付いていない。

追記
https://twitter.com/atkyoudan/status/538992413906173952

エセ科学を許さないってやってた人々が政治や経済分野ではトンデモ言説や陰謀論をガンガンふりまき続けてるので、結局軍事オタクが戦車と装甲車の違いとか言って素人にケチつけるのと同じようにあの人らも得意分野で素人に文句言いたいだけの科学オタクだったんじゃないの、と思えるようになってきた

「得意分野で素人に文句言いたいだけの科学オタク」。

言いえて妙だが、より深刻だと思うのは、この人たちは自分は知性的だと信じていることだ。だから、このtweetのようなあけすけな評価は絶対に認めずに自己正当化し続けてきたし、シノドスなど「知性(藁)」を売りにした媒体に平気でいられ、そもそもニセ科学批判とリフレ派が両立できていた。愚かなことだと思いますがね。

・・・もう一つ言うと、ニセ科学批判のように「ニセ科学」を過度に大きく評価して、その評価に基づいて批判する、というのは、「政治や経済分野ではトンデモ言説や陰謀論をガンガンふりまき続け」る姿勢と、たぶん一緒ですね。というのも、「トンデモ言説や陰謀論」が出てくるのは、特に陰謀論を想像すると分かりやすいのではないかと思うが、陰謀の主体を過剰に評価してないと出てきませんから。ニセ科学を過剰に評価して批判するというのと、そんなに変わるところはないのかもしれない。