扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part39 リフレ派敗北の日

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M67QGK0YHQ0Z01.html

6月26日(ブルームバーグ):日本銀行が夕方発表した26日の当座預金残高(速報)によると、43兆4900億円となった。これは東日本大震災後の2011年3月24日に記録した過去最高の42兆5700億円を上回る。市場で資金余剰感が強まっていた状況で、20日国債大量償還を迎えて同残高が押し上げられた。25日の同残高は42兆5500億円となり、過去最高には及ばなかった。

ふーん。
今日のドラめもん 6月26日

ということでございますので、本日は日銀当座預金残高が43兆円台に乗る予想となっている訳ですが、今年の3月とか4月に前年の震災対応流動性供給の影響で前年比のマネーが減って日銀は金融引き締めしているから円高になってケシカランとか言っていた人たち、特にどこぞの何とかスト様におかれましては当然ながら足元の状況を捕まえて日銀の金融緩和が進んで大変に素晴らしいとか褒めるんでしょうねえと存じまして、目を皿のようにして某証券や某証券からのレポート配信を楽しみにしておったのですが、あたくしが見た所その手のレポートらしきものは全く拝読できないという甚だ残念な状態。

ふーんふーん。


別に金融業者さんのレポートじゃなくても、すぐ手に届くところでは例えばこういう人がいましたよね。夕刊紙レベルだけど。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120408/plt1204080725000-n1.htm

 昨年3月には東日本大震災後の資金需要の高まりに対応するとして大量の資金供給を実施、当座預金残高は大きく積み上がっていた。


 しかし、その後は資金供給を減らして、3月の当座預金残高は3・6%減の27兆5106億円にとどまっている。3月の日銀短観も事前の予想より厳しいものとなり、これを受けてか、再び円高が進んでいる。

で、Twitterで検索かけたんですけど、いま当座預金残高の話してる人ってそんなにいないみたいなんですよ。。。


ドラめもんさんに戻って。 

まあ何ですな、つまりおまいら日銀の引き締めガーとか抜かしていたのは単にその場で日銀にいちゃもんをつけただけだったんちゃうのかと小一時間問い詰めたい訳でありまして、世の中色々な言説を拝見しておりますと、まあメディア系電波発信装置系の人々は良くやる手段ではありますが、統計とかデータを自分の都合の良い時だけ引用してああだこうだという手段がありまして、本職の何とかストとかが大真面目にこの手の手法を用いるというのも昨今では(まあ一部とはいえ)目に付く所でありますので、よーく監視する必要があるかなあと個人的には思っていますが(以下略)

いやあ。ひどい話ですよ。


で、本当にリフレ派の人たちって電力供給の心配してないんですよ。消費税法案が衆議院を通過したって話には絶望するくせに。

・・・

この光景をみて、ようは釣り師に釣られてるだけだったんだという現実をリフレ派やリフレ支持の人たちが理解できてないと思わざるを得ないんだな。なんか、相当の教育を受けたはずの人たちもたくさんいるのに、ここのところが全然理解されてない。


もうこうなると、インテリってなに?ただのアホだったの?と思うし、インテリを信頼する善男善女の人たちも、、、基本的には僕は同情的なんだけど、、、だけどこれも相当の教育を受けて決してアホではない人たちがこの種のインテリの妄言を信用したりするわけで、同情にも限界があると言いたくもなりますな。


https://twitter.com/HALTANHALTAN/status/217478527908454402

稲葉「将来野田佳彦にも城山三郎が現れるんだろうなと思うと鬱になる」野田さんは国家の財源不足を何とかせねばと敢えてハラを括っただけ。「リフレリフレ」お祭り騒ぎしか出来ないアンタ達よりは遥かに立派。悔しかったら早くリフレ=インフレ政策やってよ、頼むからm(_ _)m

リフレ論でそこまでハラを括る人が、誰ひとりとしていなかった。日銀審議委員の打診があっても大学にいたいと蹴っ飛ばすようなケチくさい根性の人間ばかりだった。日本銀行財務省を罵倒して陰謀論を唱えるだけのアホなインテリしかいなかった。そしてそれでもインテリだから、アホなインテリたちを信用する善男善女が大量に釣られた。


本気でリフレを実現する気は誰にもなかった。


悔しかったら、リフレ派の人たちがもっと真面目にやるべきだったんだ。日本沈没記念日だと?冗談じゃない。リフレ派敗北の日だよ。リフレ派やリフレ論者の不真面目のための敗北が誰の目にも明らかになった日だよ。


それは他の誰でもない、リフレ派やリフレ論者の責任で、他の誰の責任でもないよ。

追記
・・・orz
https://twitter.com/WATERMAN1996/status/217447384295280641

単純な話、財政再建に失敗したら私が責任を取って切腹しますという官僚や政治家がいるなら信用できる。野田も政治生命ではなく文字通り命を賭けてみれば良い。

たぶん、野田さんは国のためにビルの屋上から飛び降りて死ねといわれたら死ねる人ですよ。


ところで、リフレ派内には命をかけてくれそうな人は一人としていないわけですが。

https://twitter.com/glegory/status/217471903349219328

普通に考えれば増税法案さえ阻止できないのに日銀法改正なんて絶対無理。

ええ、いいところに気がつきましたね!というか全くその通りで、そういうことを承知で煽ってるのがリフレ派の人たちなんじゃないんですか?


https://twitter.com/Shinokeng/status/217480495083159552

民主党を離党してしまうと自公の思う壺とか、与党に踏みとどまった上で正しい政策の実現を目指すという理屈は良く分かる。でもさ、消費税とバーターで日銀法改正飲ませるくらいのことしたのならともかく、現状が既に野党や官僚の思惑どおりじゃないか。何だかなあ、、、。

消費税と日銀法の改正がバーターになりうるのかどうか私は知りませんが、リフレ派の学者たちは何をやっていたのかともっと怒るべきですよ、そこで。

https://twitter.com/Murakami_Naoki/status/217494169579565057

「市場は財政健全化の意思と能力を見ている」とかどっかのセンセが述べているようですが、財政が健全なスペインがこうなっていることみても分かるように、財政赤字発散や公的債務の持続性の問題じゃないということなんですが。。

市場については私もいろいろ言いたいことはあるわけですが、スペインがああなってる最大の原因は不動産バブルの崩壊のはずです。ここにもウソを言う自称エコノミストがいる。

https://twitter.com/ano_ano_ano/status/217517807267622912

日本はもう経済成長しないと言っている人たちはどうして失業者という「余った労働力」を働かせようとしないんだ?生産が増加しないことを嘆くなら、生産能力を遊ばせておくことこそがもったいないだろうに。経済成長の心配するのはそれからでもいいよ。

電力供給問題で一致できない連中が生産能力の話をするか(呆


https://twitter.com/baatarism/status/217557637338902529

今の財務省主導の民自公翼賛体制で、日銀法改正ができるのかというと…あまり期待はできない気がします。残念ですが。RT @hidetomitanaka: 前田さんの言う通りだが、ネットの住民はそんなに物わかりはよくない。現に僕はあーあ、と呆れてるよ(笑)。

そらそうですよ。リフレ派の学者や支持者連中が本気じゃないんだもの。リフレ論なんて所詮遊びで、「自分はこんなに賢い」「正しい経済政策を知っている俺(たち)」と言いたいだけで。そら日銀法の改正なんてできませんよ。

https://twitter.com/baatarism/status/217541075219398656

こういう状況を見てると、単身自民党を飛び出して新党を立ち上げた渡辺喜美の凄さを改めて感じる。

ある意味本当にそう思うんですが、別の意味から言うとまあ適当なホラさえ吹いてりゃついてきてくれる自称インテリだなんだにこと欠くことがないと思うと脱力しますね。

https://twitter.com/siva0cipher/status/217597854414405632

#NHK マニフェストまで否定中なう。すなわち議会制民主主義の否定中なう。

難しい話はよく分かりませんが、キャメロン内閣がスタートしたばかりの時に The Economist が、いっそ政権公約を投げてしまう機会だぞ、みたいなことを書いていたような記憶がありまして(文脈は忘れてしまったけど)、ああ英国でもそんなもんなんだなと思いました。

https://twitter.com/hidekatsu_izuno/status/217579728389939200

何も期待していないので、特に言うことはないですが、経済学者は何でもっと喜びの声を上げないんですかね。経済学者が推薦した政策が珍しく実現したのに。

さあ、どうなんでしょうね。経済学者じゃないから存じませんが、きっとまだまだ入口だとしか思ってないんじゃないですか。


・・・なんか、いくらでも突っ込めるTweetがあるぞ。


ほんと、リフレ論に多少信頼をかけていた過去の自分が全く恥ずかしいわ。。

追記2)

https://twitter.com/Murakami_Naoki/status/217494169579565057

「市場は財政健全化の意思と能力を見ている」とかどっかのセンセが述べているようですが、財政が健全なスペインがこうなっていることみても分かるように、財政赤字発散や公的債務の持続性の問題じゃないということなんですが。。

市場については私もいろいろ言いたいことはあるわけですが、スペインがああなってる最大の原因は不動産バブルの崩壊のはずです。ここにもウソを言う自称エコノミストがいる。

これ、もうちょっと書いておくと、スペイン政府が銀行などを救済するための負担が維持できるのかという点から信用を失くしたんだから、こういうTweetの書き方はひどく誤解を生むと思ったのだった。


あと、最近「世間話」の先生が面白い論文を紹介されてましたね。
国債金利が上がらない理由 ( その他経済 ) - 世間話 - Yahoo!ブログ

こういうのを、易しい日本語で説明できれば、政策論争ももう少しスッキリするように思う。

Oguro and Sato (2011)
http://www.ier.hit-u.ac.jp/pie/stage2/Japanese/d_p/dp2011/dp517/text.pdf

Braun and Nakajima (2011)
http://ideas.repec.org/p/ime/imedps/12-e-02.html

もちろん、私は全部読めないし読んだところで理解できないはずだから Abstract しか見てませんし、正しいのかどうかは存じません。詳しい議論は専門家の方々がなさればいい。


でも後者のAbstractには、

However, when short selling of government bonds is restricted some agents can't act on their beliefs and prices don't respond to the news. Instead prices only move in periods immediately prior the crisis.

なんぞという一文があったりして、仮に当局がこれにかなり近い認識を持っているとすれば、保守的に対応しようと動くのはごく当然の成り行きであって、これを覆すことができなかったリフレ派やリフレ支持者たち、とくに学者たちの意見が説得力をついに持ち得なかったということでしかないんじゃないですか。


それは自分たちの責任であって、無理解を他人のせいにする方がどうかしてんじゃないんですか。陰謀論かまして煽ったりする方がおかしいんじゃないですか。

追記3)
https://twitter.com/HALTANHALTAN/status/217621225084686336

、、、実際に節電不況が来ても肝心の電力不足(供給制約)を完全無視してやっぱり「日銀ガー」「霞ヶ関ガー」「政治ガー」とか逝ってんだろうね、、、あの人達の逝ってること、あなた分かる? 私はもう全然分かんない。

https://twitter.com/HALTANHALTAN/status/217621302440243201

この同じ日本にあの人達が住んでる事さえ信じられない。やはりパラレルワールドの別の日本が在って、あの人達はそこからツイッター経由で「我々の此の日本」に通信を送ってきているのだと思う(マジで)

この人たちが経済問題を論じているという、それが悲劇と言うか喜劇ですよ、ホント。


「経済問題」というネタでクチャクチャだべってるだけで、実際のところは日本経済のことなんてこれっぽっちも心配しちゃいない。ただ、日本経済のことを論じることによって、日本や日本社会の問題、経済問題を真面目ぶって論じているふりができ、またその錯覚を生むことで善男善女が釣れるという、まさに「ネタ」。


そう、リフレ論は結局「ネタ」でしかなかったし、そもそも日本経済なんてどうでもいいと本音では思ってたわけだ、この人たちは。


個人的には、デフレよりインフレのほうがいいだろうと思うし、そういうものすごーく広い意味では「リフレ派」なのかもしれない、それにリフレ論そのものは専門家の間で論じる分には全く構わないと思うけど、一般にネット上に広がったネタとしての「リフレ」、善男善女のみなさんが、それも結構優秀な、良心的な人まで釣れてしまったネタとしての「リフレ」はもう全く信用できないし、そうやって釣れてしまった人たちがまだ「リフレ(ネタだけど)」に期待してる言説を見るにつけ、頭を抱えたくなるというか、もう言葉が出ませんね。本当に。