ネット○○派 part62 ニセ科学批判という名で肯定しているもの

http://twitter.com/HayakawaYukio/status/25058697312

「こうした理由で、例えプラセボとしても、医療関係者がホメオパシーを治療に使用することは認められません」ともある。他のプラセボ(偽薬)は使っていいけどホメオパシーのレメディは使ってはいけないといってる。なぜだ。合理的な説明はどこにもない。

そういうこと。日本学術会議の副会長がこういうことを発言していいのかと思うんだけれどもね。
http://www.asahi.com/health/feature/homoeopathy_0828_02.html

 プラセボ効果を得たいのであれば、方法はいくらでもあります。何もホメオパシーやレメディーを使う必要などありません。

ニセ科学批判並みの認識しか持ってない。いや、日本学術会議だけでない。ネットにはホメオパシーだけ絶対にダメって話に疑問を感じてない人が多いんじゃないか。


日本のホメオパシー側に是正してもらいたい部分は確かにありますよ。それは否定しない。


でも、科学の立場からホメオパシーに対するのと同じ基準を求めるんだったら、漢方薬はどうだ、鍼灸は、という話にならざるをえない。でもそうなると面倒だから、だからホメオパシーだけいかに悪いかというのを強調せざるをえない、そうやってホメオパシーだけ叩く自分たちを是認して疑えなくなってしまっている。


特に、ニセ科学批判の人たちは常日頃、懐疑主義だの擬似科学批判だのと言ってるんだから、なおさらホメオパシーを批判するなら、漢方薬も鍼も叩く。それが理の当然だ。なのに、こんな手加減をして省みないなら、懐疑主義擬似科学批判を自称して、科学の看板を利用して他人を釣ったり煽ったりしないでもらいたい。

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逆に言うと欧米のホメオパシー批判って日本のとは似て非なるものでね。だから彼らは製薬会社を含めてホメオパシーを叩く。社会に巣食う不合理を合理主義によって正すに、ホメオパシーのごとき広く普及している敵は格好の標的だ。そのためには、みんなでレメディを飲むというアホなデモンストレーションでもしてみせる。


他方、日本のニセ科学批判は、漢方にシンパシーを抱いている大衆に媚び、製薬会社と学会を怖がり、叩きやすいものだけ叩いてるということにしかなってない。手ごろな批判対象がたまたまホメオパシーだったというにすぎない。


こんなものは、懐疑主義でもなんでもない。「科学」の看板を利用したただのいじめだ。そうではない、科学の立場から誤りを指摘して正してるだけ、批判してるだけというなら、漢方も鍼灸も全部批判するのが筋だ。当たり前だろう。


自宅あるいは助産院で出産する数は全分娩数の1パーセント程度なのに、ホメオパシーを利用する助産院が1割もあるといって大騒ぎする一方で、科学的に有効性の裏づけがあるんだかないんだか分からない、むしろ害があるかもしれないものを医者の8割が処方したことがあるって現実は華麗にスルー。ホメオパシーのほうが漢方より軽い問題だと、どういう理屈で言えるのだろう?少なくとも科学を尊重しろと主張するなら、漢方のほうがずーっと大きな問題なんじゃないか?


ことここに及んで、なお「優先順位」だの「グレーゾーン」だのと詭弁を弄して議論ごっこに励むのであれば、そこまでしてホメオパシーだけを叩く理由はなに?叩きやすいものを叩いて喜んでるとしか言えないよ。


しかも、菊池先生はまだタヌキの皮をかぶって、今みたいなホメオパシー叩きを是認してるし。こんな人たちに懐疑主義だの擬似科学批判だのと、お説教をする権利があろうはずがない。ようするに、「科学」の建前でいじめを肯定してるだけなんだもん。何かをとにかく叩くために、屁理屈こねてあれやこれやと。。。


しかも、ニセ科学批判の人たちは、少なくともネットでは一般的になんとなく好意的に受け止められてますよ。自分たちがやってるいじめを「科学」の建前と屁理屈で自己正当化して疑わない人たちの言説が好意的に感じられているって、僕には耐え難いわ。


・・・こんなカスな連中が語るニセ科学批判を一時でも僕は信用してしまったんだよな。ホント、自分で自分が許せませんわ。