これはこれでご意見表明

発表に至るまでの内部の経過がまだよく分からないのですが。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d8.pdf
ごく単純に言うと、これは「ホメオパシーは原理的に非科学なので、ダメなものはダメ」「日本には普及してないからいらん」であります。別紙資料ではビジネスに利用されてるという指摘もあったようだが、非常に明解。「イギリスの国立ホメオパシー医院のなら結構なんじゃないか」みたいな、ぬるい意見ではない。「通常医療を否定してマーケットが成立してるからダメ」みたいな中途半端さもありません。


まあ、問題になりそうなのはここでしょう。

そしてすべての関係者はホメオパシーのような非科学を排除して正しい科学を広める役割を果たさなくてはなりません。

ご意見としてごもっともだけど、いざ現実に非科学を「排除」するには具体的にどうするか。そもそも、どういう基準で「排除」にいたる「非科学」を判断するか。例によって「優先順位問題」と「社会の受容の問題」が出てくるので、簡単ではない。


ちなみに、日本学術会議のサイトによれば、会長談話は「緊急な課題等について、日本学術会議会長から発する談話です」とある。その他の談話もざっと見てみたが、とにかく言ってみたというものが多く、政府に対する「要望」「勧告」ではないので、どの程度現実に反映されるかは不明。医学会医師会なども反応するそうだが、たぶん、行政がいきなり直接対応するのは難しいので、こういうところから一般に周知徹底させましょうということなんじゃないかなと想像する(想像だけど)。いいんじゃないでしょうか。


朝日の記事も読んだけれど、もう少し情報が出てくると、もうちょっとなんか言えそうな気はする。