ネット○○派 part139 罵倒に釣られるオタク
だいたいこういうことを書いてると、「片方だけに肩入れするのは不公平」みたいな話になるのよね。黙認は容認だとか。どう考えたって石原都知事の発言が無茶苦茶だから。猪瀬さんも吹きまくってるし。
ただ、猪瀬さんのホラは微妙なものがあるように見える。件の条例改正程度のもんにアホみたいな抵抗をするオタク連中にほとほと嫌気が差してるんでしょう、ようするに。
このことは、猪瀬さんが「ネトウヨ」と十把ひとからげにラベリングしていることからうかがえる。
http://twitter.com/inosenaoki/status/11137612278398976
もちろん、現実には規制反対を煽ってるのは左側であって、そこにオタク連中が乗っかってるだけなので、「ネトウヨ」というラベリングは間違っている。
しかしここで猪瀬さんが言っている「ネトウヨ」というのは、たぶんこういう意味だ。。。
https://twitter.com/M_A_Suslov/status/12308174430281728
というか「ネトウヨには依拠する思想はなく、不満だけがあるのではないか」という仮説もそもそもオタクであることと右翼的言説が同居していることをどう合理的に説明すればいいかという発想が出発点にあったのよな。
つまり、現実との接点を持たず、ただ「不満だけ」があって、その「不満」の発散先として政治的な扇動にのっかっている「オタク」を「ネトウヨ」だとラベリングして罵倒していると見ることができると思う。
そう考えると、「夕張で雪かき」という突拍子もない話も分からんことはないのであって、つまり「マンガばっかり読んでないで、現実とつきあえ、バカ」以上のことを言っていない。そこで本当に雪かきにいくのは、猪瀬さんがニヤニヤするだけなんだが、たぶんそれさえ理解されとらんね。
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あと、石原さんのゲイに関する暴言は本当に問題なんだけれど、こと条例改正案についてはわざと吼えてる気配が濃厚で、釣られるほうが悪いと思う。
たとえば、次のまとめWikiでは、
東京都青少年条例の質問回答集に対する反論 2 - エロゲ販売規制問題まとめwiki - アットウィキ
東京都の質問回答集を引き合いに、「法学に詳しいマンガ家の方」が反論注釈していると言うんだけれど、
今回の条例の目的は「子供を性的対象として扱う図書類を、『子供が』容易に見ることができないようにする。」ことです。これまでと同様、18歳以上の『大人』に対する販売は制限されない仕組みになっています。
という都側の説明に対して、
これを読んでいる方はおわかりでしょうが、都知事の説明と矛盾している。
一所懸命、後付けでこの回答集を作った印象が否めない。
と簡単に言っちゃう。そこで「都知事の説明」とやらを聞くと、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9901881
ようするに、条例改正について児童ポルノ・エロマンガに対する都としての「決意」を述べているだけで、正確な「条例の目的」を述べてるようには思えない。実際には都の説明回答でいいじゃないか。。。と、こういうことにいちいち釣られたうえで、「オタクをバカにする都知事・副知事は許せない」「表現規制ハンターイ」と言ってる。(そういえば、このまとめWikiも政治的に右だか左だか、よく分からんな)
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もういい加減に気がついたほうがよい。石原さんにしろ猪瀬さんにしろ、罵倒に釣られれば釣られるほど、オタクのおかしい部分が浮き彫りになってきて、「ああ、やっぱり」認知障害でもおこしてる、みたいになるわけだ。
(追記)
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bt-shouichi ネット んー、オタク憎しのあまりに石原や猪瀬の「贔屓の引き倒し」になってるな〜。オタクへの憎悪も少しはわかるけど、エスカレートするとそれこそ「認知障害」になりかねん
「オタクが憎い」ことはないですよ。「オタクには、変なのが多すぎやしないか」と思いだしてるだけ。もう、その屁理屈がイヤなんだ。いきなり「憎悪」とか言い出すその発想・飛躍が。オタク憎悪するほど迷惑をこうむったことないし。それに、別に石原さんも猪瀬さんも「贔屓」してるわけではないが、あの人たちのスタンドプレーに釣られすぎ。釣られて反応することで、どれだけ損してるか。
はっきり言っちゃうけど、むしろオタクにはまだ優しいほうだと思うよ。