パンデミックの初期からイタリア政府に助言を与えていた専門家会議の資料がでてきた。

 

それによると、イタリア全土のロックダウンを専門家会議は求めておらず、首相の決断で行われたことが明らかになった。

 

また、この専門家会議の助言が首相の元までどういう形でもたらされていたのかがよく分からず、今後ジャーナリストたちが明らかにしていくものと思う。

 

あの時に、むやみなロックダウンなんてしていなければ。。。

 

自民党田村憲久が、厚生労働大臣までやっていながらこんな意味不明なことを言っている。

 

自民・田村元厚労相「世界の中では抑え込んでいる」……コロナ対策について辛坊治郎と生対論(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース

辛坊が「答えづらいだろうけど……」と前置きしたうえで「政府の対応をどう評価するか」と訊くと、「なかなか答えづらい(笑)」と前置きしつつ、「世界の中で見ると抑え込んでいるように見える。イタリアは、新しい生活様式として、みんなマスク着用、ハグをしない、靴を履いて家の中に入らない、というようなことを実施して新規感染者100人ぐらいになっている。日本の習慣は有効なのではないか。それも含めて強制力のある法律がない中では頑張っているのでは」と一定の評価をしていた。

イタリア人が、

新しい生活様式として、みんなマスク着用、ハグをしない、靴を履いて家の中に入らない、というようなこと

というようなことを真面目にやってるわけがないし、実際やっていない。マスクなんてつけてない写真はなんぼでも出てくる。

 

日本の習慣が有効とか、日本人の努力のおかげで感染が抑制されているとか、そういう根拠があるのかどうか分からないことを主張するために、こんなウソを言うなと言うんだ。

 

以前、高山義浩先生をよく見ていたが、久しぶりに見たら、さすがにこれはどうなのかと思う。

 

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専門家の意見はお伝えしました。あとは、政治の決断です。

私たちは、いつの間にか、この種の医者の振る舞いが当然のことであるかのように、慣らされてしまっているのではないか。

 

例えば、経済学者が持論を展開して、「これが専門家の意見だ、あとは政治の決断」と言えば、お前はあほか、何様のつもりだ、となるんじゃないかと思うし、実際リフレ派がその調子だったので、私はいろんなことをここに書いたのだけれども、同じことを高山先生がやっている。

 

専門家とは言いながら、なんでたかが医師ごとき立場で、こんな大胆にものを言えるのだろうか。勘違いしてはるんちゃう?

 

・・・

 

高齢者のリスクを守るためということだけど、そのために、ハイリスクでない人たちの権利をここまで犠牲にしていいものか、という反省があまりにも欠けている。

 

もちろん、対策を緩めると主として高齢者施設の老人たちがたくさん亡くなってしまうのかもしれないが、であればそのリスクを私たちは受け入れてしまえばよい。そのことをもっと大きな声で非医療者である私たちは言わなければならない。

 

でないと、こちらのほうが殺されてしまう。なんで、年寄りがあと数か月数年生き延びるために、私たちがただの風邪すら引けなくなってしまうような状況にまで追い込まれねばならないのか。

 

なんでこの状況に、人々はもっと怒らないのか。

 

・・・

 

次に、そもそもだが、医療関係者は高齢者の生命について、それほど大切なものだと本気で思っていない。

 

医者というものは、どう説明したって理解してくれない老人の診療を愚痴るものであって、普段からそれほど年寄りを大切にしてない。そのくせに、嘘くさい、空々しい偽善を言うんじゃない。いい加減なことばっかり言うなよ、耳が汚れる。

 

・・・

 

また、今がチャンスだから「夜の街」をロックダウンしろということだが、全国的なロックダウンじゃないからいいだろう、というほど簡単なものではないはずだし、補償するからいいだろう、ということで済ませてもいけないと思う。

 

そのおカネ、一体どこに流れるんですか。こんな重大な問題を、「政治決断」の一言で片づけていいとは、私には到底思えない。

 

だいたい、「夜の街」で一番遊ぶのは医療関係者であり、しかも病院内の男女関係など新型コロナウィルスが蔓延するにふさわしい環境と人間関係が揃っているのは、むしろ医療関係者、彼らだ。

 

その医療サイドが、どのツラ下げて「夜の街をロックダウンしろ」と言えるのか、私には全く理解できない。

 

・・・

 

医療サイドが無茶苦茶を言っている一つの象徴が一般用の「マスク」だ。そもそも科学的根拠が明確でないものを罰則付きで義務化する国がある時点で、どこも頭がおかしいんじゃないかと私は思うが、それ以前に、医者自身がマスクの効能を信じていない。

 

無論、口先では適当なことを言うだろうが、「あんた、本当にマスクが有効だと信じてるんか」とピストルを突きつけて本心を問えば、ほとんどの医者は信じてないと答えるはずだ。

 

ならば、なんでそんないい加減なものを社会に推奨するのだろうか。なんで医療がそこまで社会経済を振り回しても構わないと信じてられるのだろうか。

 

私には大層不思議だし、私の知人の医者に言わせれば、

 

「医者なんてのはバカばっかりなんだよ。出世も大事だし」

 

ということになるんだろう。

 

 

・・・

 

私はこの騒ぎが早く終わることを願っている。それは人々が飽きてしまって自然現象のように終わるということもあるだろうが、しかし終わらせるという意志も必要なのではないかとも思う。

 

ワクチンも特効薬も期待できないが、たいして人の死なないウィルスに恐怖するのは、もうやめましょう。

 

そういう意志が、一番必要だ。

リッカルド・ムーティラヴェンナで恒例のオペラ・アカデミーをやっているが、その写真がこれ。

 

「高齢者の重症化リスクがー」

 

に対する痛烈なアンチで、どんな説明よりも明瞭。

 

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見ての通り、マスクはなし、通常よりスペースをとっているのかもしれないが、これでは三密回避もへったくれもないだろう。

 

しかし、これがリスク評価として一番まともで正しい。

 

ちなみに、マエストロは医者の息子。冬場にインフルエンザになりやすいんだそうだ。

 

 

 

こんなのがちょっとした話題になったらしい。 

 

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アメリカのDr.Fauciが始球式に臨んだ後に観戦している風景だが、マスクを外している。

 

私はファウチのこんな行動をとやかく言う趣味はないし、むしろ外すべきだとすら思うくらいだが、しかし言い訳がふるっている。

 

飲み物をちょっと飲むため、はまだいいとして、「前日検査したら陰性だった」という言い訳は、こりゃあさすがにないだろう。

 

良くないと思うのは2枚目で、奥さんが完全にマスクを外してリラックスしている。繰り返すが、私はそれが当然だと思うけれども、さすがにあれだけマスクは重要な武器だと明言してきておいて、それはなんだという話になって当然だ。

 

「前日テストしたら陰性だからいいと思った」という言い訳を解釈するについて、可能性は二つある。

 

1 ファウチは本格的にバカである。

 

2 ファウチはそもそもマスクの効果がそれほどないのは重々承知で、単に人々に一定の警戒を与えるためのツールとしてマスクを利用しているに過ぎないことをよく知っている。

 

私は2の方だと思うが、それにしても、「マスクの効果を立証する調査が次々あるんですよ!!!!」と言い出して信じ込んでいるアメリカ人の頑迷さにはほとほと。

 

つまり、ファウチは、一般のアメリカ人の知性レベルがその程度であることを見切っているわけで、結論としては、マスクするしないを政治化してしまったアメリカ人(今ややこの愚行はアメリカだけにとどまらないのだが)は本当にバカだ、ということに尽きる。

イタリアの医者が「トラから山猫になった」という言い方をしているわけだが。

Coronavirus has downgraded from 'tiger to wild cat' and could die out without vaccine

 

えらい目にあったミラノの大学病院の集中治療のトップが、「室内ではマスクをつけて、あとは銀行でもレストランでも行け、外に出ろ、社会が動かんといかんぞ」と言い出した。

Alberto Zangrillo sbotta in tv: «Riprendete a vivere, io dico quello che vedo e ne ho le palle piene» - Video - Open

 

ただし、私はマスクについてはまだ留保している。

 

また、英国のボリス・ジョンソンが、イングランド銀行の総裁ともども、職場に行って仕事をしてくれと言っている。ロンドン市中のレストランや商店などが成り立たないので、公共交通機関を使って街に来て欲しい、ということのようだ。

Boris Johnson to urge country to return to work as Bank Governor warns of long-term recession threat

 

さて、日本はどうするの?というところ。

英国のボリス・ジョンソンが、「ロックダウンは核抑止みたいなもの」と言い出した。

 

つまり、実質的にロックダウンの間違いを認めた格好になっており(核兵器は本来使っちゃいけないんだから)、今後は欧米とも部分的な封鎖はあるのかもしれないが、3月以降行われたような全面封鎖はおそらく二度とやらないと思う。

 

スウェーデン・スタイルの対策から、あまりにも副作用が強烈だったロックダウンへの愚かな急展開をした英国がこういうことを言い出しているのは歓迎すべきことで、そこを日本人はよくよく承知しておくべきだ。