以前より人権問題を追うのに熱心で中国の人権状況やダルフールなどを取り上げていながら、首相に近いジャーナリストのレイプ事件については、被害者と支援団体を揶揄するtweetをRTしている例を見て、さすがに開いた口がふさがらなかった記憶がある。

こういう人に、別の話題では安倍さんを支持するからとかいうわけではなくという念入りな前提を置いたうえで議論を展開されても、事実の扱い方だけで政治的なバイアスが避けられないことははっきりしてしまうし、実際バイアスが透けて見えてしまう。

本当に基本的人権を重要視するならば、中国もダルフールも、そして政権に近いジャーナリストによるレイプ事件も、すべて同じように扱わなくてはいけない。左翼へのあてつけに中国やダルフールの人権状況をことさらに取り上げてきたことの白々しさ。

以前、ニセ科学批判の二重基準を批判したことがあった。そうすると、いろいろな反論が出てくるわけだけれども、二重基準の仕方からバイアスが透ける、ということが理解できない人たちがいかに多いことか。ニセ科学批判はまだしょうもない話だったが、政治の話ともなるとしょうもないですまないことがある。