私の知人の両親が熱心な創価学会員で、知人から話はいろいろ聞いている。そもそも、知人が小学校のころ、親は毎日夜まで学会の会合で忙しく、まともな家庭生活を送らせてもらっていない。知人は両親から非常な虐待を受けて育っているが、虐待それ自体は学会員であるなしは関係ないとはいえ、虐待の背景には創価学会の教えや信仰につながる思考傾向が厳然としてあって、それで親は虐待を是認し、かつ当人もやむを得ないこととして受け入れるというようなことがある。

創価学会は子供に対する虐待は是認しませんなどと言うんだろうが、だったらこの知人の問題はどうしてくれるのか。

もっともそういう次第で、知人本人もあるころまで非常に熱心な学会員だった。池田大作から直接言われたような仕事についている程度、といえば熱心の程度が察せられるだろう。

知人が学会の活動をやめた理由は大学のために東京に出た際に、創価学会の腐敗ぶりにあきれてしまい、かつ池田大作の蓄財について海外口座の具体的な数字(少なくともケタ数)までたまたま把握してしまったため、こんな団体に尽くすことはないとキレてしまったんだそうである。

知人の両親は学会活動に極めて熱心だったため、地域でも相当のランクまで行ったそうだが、ナンバーワンにはなれない。なぜならば、学会には部落出身者が極めて多く、トップになるには部落出身でないといけなかった。この両親は部落ではないため、ナンバーツーあたりで止まっている。

そういう話を聞いているので、公明党がいかに穏健・リベラル「っぽい」ことを主張しても、こちらは戯言にしか受け取れないわけだが、こういうところと連立を組んでいる自民党や支持者たちが左翼を嘲笑できると信じている理由が全く理解できない。

倫理的に問題が大きすぎると私は思うし、日本の政治を歪ませている張本人が創価学会公明党じゃないかと言いたくもなる。というのも、この自公政権に対抗するのに野党サイドは相当の無理をしなくてはいけなくなるはずで、実際一度は民主党が勢いで政権交代させても、後が続かないうえ、いまや政党としての存在が危ぶまれている。

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森友学園の話で、籠池・安倍の線から、公明党の死んだ冬柴鐵三の息子である冬柴大の名前が出てきたのは、上記のことから分からない話ではないと思うんだけれども、続報が出てこないのもむしろ当然だろう。

もしも創価学会公明党が消滅したら、ずいぶん日本の政治の見通しがよくなるんじゃないか。私はそう思う。