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「りふれは」の自業自得的オトモダチ効果: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
ここで見かけたんだけれども。
https://twitter.com/shinichiroinaba/status/880636848271392768
稲葉振一郎
原田発言のどこが問題なのか全くわからない。因縁つけてるやつはみんなバカか悪意があるかどっちか。
日本銀行の原田泰審議委員のナチスを引いた発言が批判されてることについての反応なんだが、この発言が実にくだらないのは、そもそも原田審議委員の講演内容がおかしいという点については触れないところにあって、私が頭を抱えるのは例えばドラめもんさんのこういうくだりを読んだときだ。
http://www.h5.dion.ne.jp/~bond7743/doramemon1706.html#170630
どうもこの先生、市場で決まるべき長期金利の話と、中央銀行が金融政策のために金利誘導を行って明示的に決定してそうなるように市場を誘導する短期金利の話を混同して話をしているんだ、とここで気が付いた訳です。わざとなのか素で分かっていないのかは存じませんが、素でやっているならただの馬鹿で、わざとやっているなら詭弁なのですけれどもね。
日本銀行の審議委員としての見識がそもそもないんだろうと思わざるを得ないわけで、そういう点についてリフレ派のほうから疑問符がつくということすら一切ない。
こういうところが、徒党による自家中毒だ。
(追記)
これは全くの余談で、素人のいい加減な疑問だが、ナチスの経済政策がどの程度民衆の支持に影響があったのかという問題について、本当にそれほど自明なものなんだろうかという疑問を感じている。
イタリアのムッソリーニ・ファシズム政権の場合、1920年代後半からムッソリーニの意向が強く影響した経済政策を展開している。イタリアの国家の威信のために安いリラは認められないムッソリーニは、なんとしてもリラ高を維持する政策を進めた。当然、産業界は喜ばず、市民にはそのための犠牲を強いたわけだが、それでファシズム体制が崩壊することなく、1943年まで維持されている。
もちろん、ドイツとイタリアでは状況が異なるし、これは私の不勉強ゆえの疑問であって、近年の研究があるはずなので、またおいおい勉強したいという備忘としてこの機会に書いておく。