雑感

hamachan 先生がこういうエントリを書いておられるわけだが。
フード左翼な美味しんぼたち: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

きちんと論を立てるほどの気はしないけれど、腹ふくるるものがあるので一言だけ。
3年前の福島第一原発メルトダウン以来、この日本で最も多量の放射線を浴び続けてきたのは、間違いなくそこで働く作業員たちだったはず。
その頃本ブログでも何回か取り上げたけれど、現行の労災認定基準を超えるレベルの被曝をしつつ、我々消費者のためにしんどい作業をし続けてきた人たちだ。
だけど、マスコミネタになってリベラルとか左翼とか言われる人たちが騒ぎ立てるのはいつも、そういう話じゃなくて、セレブでロハスなフード左翼な方々の琴線に触れるようなお話ばかり。
フード左翼な美味しんぼたち。
こういう姿を見て脱力感を感じない人々のセンスは、正直どうかと思う。
それだけ。

おっしゃる通りですね、と思うわけだが、しかしこの批判は、hamachan先生のような、欧州であれば正統派の社民主義者が、中道左派としておなじ左派を嘆く、叱る、批判するという文脈でよく理解できるし、またそのような批判は必要なものだと思う。

しかし、この批判を右側が、

「ほれみろ、左の人間も呆れてるぞ」

放射脳バーカ、という形で引っ張ることは、これはいささかいかがなものかと思う。

なぜなら、その利用の仕方が、右側にとって、あまりにも都合がよすぎるからだ。

私は、自分では中道右派だと思っているが、このブログなどでも保守派や右派に対して批判するべきところは批判したいと思っているし、そうしてきたつもりだ。

私は、hamachan先生のこの記事を引用するような右派の人に、

「じゃ、あなた、中道右派に対して合理性をもってまともに批判してごらんなさいよ。靖国神社の話とかで」

などと思うのである。