扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part106

扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part102 - 今日の雑談
「リフレが仮に理論的に正しくてもリフレ派が世間一般に嫌われている(胡散臭がられている)からリフレ政策は採用されない」みたいなことはこのブログでは言ってないと思うんだけれども、次のような反応についてまじめに考えたことがあるのか、とは言ってきたと思うわけ。
https://twitter.com/asahi_tokyo/status/306812644474638336

アベノミクスによる円安で、ガソリン・電気代をはじめ、小麦や冷凍野菜などが値上がりしています。輸出企業にはメリットがある円高ですが、給与が上がらないまま身の回り品が値上がりしていくと、家計が圧迫されてしまいます。 http://t.asahi.com/9x2f


http://www.asahi.com/business/update/0227/TKY201302270503.html?tr=pc
こういう意見がどの程度裏付けがあってどの程度妥当なのか、私は知らないけれど、しかし裏付けのあるなしにかかわらず、当然こういう報道が出てくるだろうというのは当初から予想されたことだった。


で、なにもしてないのに今ですらこの調子だから、本格的に物価が上がり始めるとすれば、当然もっと激しいインフレフォビアが噴出してくるでしょうと。


そこまでリフレ派の人たちは考えているのか。そういう国民の反応に対して政治家の皆さんは腹をくくっているのか、ということは言ったと思う。


件の増田は、「リフレ派は本当は別に世間一般に嫌われていなかったか」「あるいは別にリフレ派が世間一般に嫌われていたとしてもリフレ政策が採用されるのは十分に可能だったか」と言っているけど、安倍さんのあの調子では、正解は、


「想定される世論のインフレフォビアのことなど最初から安倍さんの念頭になかった」


からだと考えるのが、おそらく最も妥当な回答であろうと思われるわけ。理由は、安倍さんの金融政策に対する理解がいい加減なのは、これまでの発言ぶりから明らかだから。だいたい、あのブレーンの連中が、そういう国民のインフレフォビアのことまでいうわけがないし。