ネット○○派 part416

某所を見てやっぱりなと思ったので書かせてもらうけど。


助産師は前近代の産婆術の延長だととらえるんだったら、ホメオパシー批判をやるような合理主義の立場を取る人たちは助産師そのものを否定すべきですよ。近代医療と関係ないんだから、そもそも。無理やり組み入れようとしてるだけで、そういう前近代的な「遺制」はよくないとはっきり言うのが筋。


でも、たぶん助産師そのものを否定するニセ科学批判の人はそんなにおらんのじゃないか。ホメオパシーみたいなものを利用するのがいかんのだとは言うけれど。このへんちゃんと確認してないけど、どうなってんのかね。たしか、批判はしても助産師をなくせとまでは言ってなかったような。


・・・結局、ニセ科学批判ってそこまで理屈は通さないでしょ?だからダメなんですよ。


ついでにいうと、ごく素人の印象論からいうと、助産師にかかる人は「より自然」とか「ナチュラル」とか、おそらくそっち系統のものの考え方をしやすい人で、だからホメオパシーにはまるんでしょう。


で、同じことは漢方にだって言えて、例えばツムラのこういうサイトがありますよ。漢方ビューっての。
http://www.kampo-view.com/

「漢方を知ろう」をクリックすると、「漢方は自然の恵み」ってのがまず出てくる。
http://www.kampo-view.com/shirou/natural.html

漢方薬は、「自然界にある植物や鉱物などのうち、薬効を持つ」部分を一定の法則のもと、原則として複数組み合わせて作られた薬です。

現代における漢方薬も「自然の恵みを利用して出来ている薬」と言う基本的な部分は変わりません。その一方で、最新技術を駆使した「製剤」として、生薬の持つ薬効を引き出し、かつ服用・保存しやすい状態に加工されたものになっています。

明らかに「自然派」「ナチュラル」志向の女性を釣る仕組みになってる。(女性というのは、このサイト全体が女性向けにできてるから)

何千年という長い年月をかけておこなわれた治療の経験によって、どの生薬を組み合わせるとどんな効果が得られるか、また有害な事象がないかなどが確かめられ、漢方処方として体系化されました。

バカにしてるとなんでニセ科学批判の人たちは怒らないのか。


ホメオパシーと同様に、二重盲検法にかけてパスしたものだけ認めると言うべきなんだ。なんで「何千年という長い年月をかけて行われた治療の経験」なんぞで認められるのか。


しかもですよ。

漢方薬は生薬を原料にしているため、「副作用がなくて安心」と思っている方も多いでしょう。しかし漢方薬も薬なので、副作用はあります。場合によってはアレルギー反応を起こすこともあります。まれに重大な副作用やアレルギー反応が出ることもあるので、おかしいなと思ったときは、すぐに医療機関に相談するようにしましょう。

んなもの、最初からきちんと調べておくべきなんで、副作用が出たら言って下さいってなんなんだと。実際、死亡事故だって起こして来たじゃありませんか。


他方、ホメオパシーは、直接には副作用ってないですよ。


最後のオチは、たまたま更新情報にあったのがこんなブログだった。
http://www.kampo-view.com/staffdiary/
「毎日がナチュリッチ」ですよ。ナチュリッチ。


中身はパッと眺めたところセミナーの宣伝や雑記の類だけれども、明らかに読者対象は、助産師にかかったりホメオパシーを利用したりする人たちとどう傾向の人たちなの、一目瞭然です。


これを問題にしないでホメオパシーばかり目の敵にするニセ科学批判って、だからダメなんだと。

追記
ニセ科学批判が漢方を批判しない理由って色々あると思うんだけど、腹立たしいのはお医者さんたちがホメオパシーほど漢方を滅多打ちにしないこと。かなり批判的な人もいるけど、少ないように見受けられますよ。


結局。ツムラと取引があったり、実際に使ってるから悪口言えないってそれだけの理由じゃないの。。。え、使えば効く?患者の求めが?知らんがな。二重盲検法にかけて、副作用の研究をして、他の薬剤と同様のレベルで科学的に合理性があると確認できたものだけ使えばいいんじゃないの。ホメオパシーに対するのと同じ批判を、漢方に対してもやればいい。


・・・と主張するのが、本来、合理主義者や懐疑論者の立場であるべきなんだ。いや、ひどいんだ、このダブルスタンダードが。