ネット○○派 part408
たまたま気が向いてしまって、ホメオパシーで検索した。
https://twitter.com/blackshadow0/status/244118127808487425
これね。
http://www.washingtonpost.com/world/europe/new-british-health-chief-causes-dismay-with-homeopathy-views-dubbed-minister-for-magic/2012/09/06/4a0136a6-f833-11e1-a93b-7185e3f88849_story.html
本筋のほうはともかく、英国のホメオパシーは今どうなってるのかなぁと。
A 2010 report from a House of Commons science committee recommended the government stop paying for homeopathy. But the department of health leaves decisions on treatments to hospitals, meaning the government continues to pay for some homeopathic remedies. Homeopathic treatments account for less than one percent of Britain’s drug costs.
Experts say that homeopathic remedies are mostly prescribed for people with chronic problems like pain or fatigue, where the treatments may seem to work because of the placebo effect. Practitioners who use alternative remedies often spend more time listening to patients, which can help them feel better.
こんなもんを目の敵にするの、徹底した合理主義者とか懐疑論者とかなら理解できるんだけどね。
相変わらずやっているというか、まあそらそうでしょう。こういうもんでしかないんだから。。。ところが、日本のニセ科学批判の人たちは漢方や鍼灸についてはホメオパシーほどは批判しない。異国の合理主義者・懐疑論者と比べて実に情けないとしか言いようがない。（しかも、英国のはいいけど、日本のホメオパシーはダメだとか言い出す医者までいたよな）
https://twitter.com/kumikokatase/status/243522109794578433
血液型性格診断は、今では日本中に蔓延して入社試験などでの差別にもなっているし、ホメオパシーでは日本を含む世界中で多くの死者を出しています。社会に一度蔓延してしまうと、なかなか消えなくてとても困ったことが起きてくるというのも、ニセ科学問題の特徴の１つです。
もうこのTweet一つとっても明らかなんだけど、すごく牽強付会なんですよ。
血液型性格判断は、個別の事例はともかく、社会問題化するほど血液型性格判断による「差別」が深刻かというと、そんなことはおそらくない。ホメオパシーもここでも「死者」を出してるけれど、これも「命」で脅しにかかってるだけ。科学のラベリング論にするなら、消費者問題にしかならない。
つまり、「社会に一度蔓延してしまうと、なかなか消えなくてとても困ったことが起きてくるというのも、ニセ科学問題の特徴の１つ」っていうけど、「差別」とか「死」とかいって大仰に正当化してるだけで、社会問題にするなら別に「ニセ科学」で括ってしまう必要性も必然性もないんです。
単に、自然科学の先生たちが正確な情報発信をする努力をしようと、そういう方向に進めばいいだけの話であって、何も社会問題を持ち出して「ニセ科学問題」とか言う必要は全くない。
・・・徹底した合理主義者とか懐疑論者なら話は別ですよ。それなら分かる。だったら筋を通してもらいたいんだけど、ニセ科学批判の現実はそうなってない。
いや、この人たちの議論って、放射性物質を過度に恐怖する人たちのものいいと、実によく似てると思うんだけど、だけどこういう人たちは「放射脳」と言われる一方で、ニセ科学批判は嘲笑されないわけでしょう？
もうこのへんのダブルスタンダードが、ネット民のダブルスタンダードがちょっとついていけない。
（追記）
https://twitter.com/mukashigatari1/status/242898392102092800
表現の問題。たとえばホメオパシーに薬効が認められないのであれば、「ホメオパシーは人を殺す」は間違いだと思う。死因は病気なのだから。でも「ホメオパシーは人を見殺しにする」なら表現としても事実としても間違ってないと思う。こういう所に気を遣いたいな。
おっしゃりたいことも意図も理解できるんだけど、この言いかえはほとんど意味がないんですよね。わざわざ「見殺し」の事例を持ってくることに対する反省がない。
残るのは結局「見殺し」という、やっぱり命の問題で脅しにかかってホメオパシーを批判しようという、そういうことしか残らない。理屈もなにもない。。。ご本人はそういうつもりではないのかもしれませんが。
まあ、あえて言うなら「ホメオパシーは利用方法を誤ると病気を悪化させて死に至ることもある」みたいな書き方しかないんじゃないかな。でも、それでは物足りないわけでしょう？
こういうちょっとしたところで、ニセ科学批判の影響やバイアスがうっかり出てしまっているんだなぁ、と思うわけです。
