ネット○○派 part389 

我ながら、このリフレ派への憤りとニセ科学批判に対する疑問とどうやって整合性がつけられるんだろうかと思ったんだけども。


ニセ科学批判への文句に関しては、そもそも「ニセ科学」なるものが語る科学的誤りの部分を指摘することは、ずっと認めてるし必要なことでもあると言っている。問題は、そこに世間の道徳を重ね合わせてやって、「だからニセ科学は批判されて当然だ」となって、必要以上にニセ科学批判がありがたがあられる。結果、ネット上の徒党となって、おかしくなる。こういうことに批判的だった。


リフレ派には、もともとはニセ科学批判と同様にネット上の徒党の問題として批判的だったのだけれども、ことここに至ると、ニセ科学批判の人たちがニセ科学に対して怒る「科学のラベリング」論に近くなっている。以前も、ニセ科学批判は本来ならばリフレ派を批判しなきゃおかしいのに、シノドスで同居してるのは根本的に変だ、みたいなことを書いたと思うけども、これもそうだ。


まあ、なんとでも言えます。リフレ論のほうが国家レベルの問題だから重大だとか、ホメオパシーのような消費者問題の類、あるいは血液型性格判断のような非科学的な言説の蔓延に対する警戒とは違って、まともな肩書のある専門家が自分の専門の分野でここまでいい加減だということについての怒りだから正当化できるとか、理屈はいくらでもつく。


たぶん、もしも「反リフレ派」言説が徒党化したときに、これを批判すると思います。ニセ科学批判でも個人の意見としては何を言ってもいいけれど、結果的に徒党になるから問題となるんだというのが僕の意見。そこが歯止めになる、というとなんだけども、そこまでがぎりぎりなんじゃないかと思う。