ネット○○派 part375 「放射脳」叩きに意味はあるか

結論から先に書いちゃうと、たいして意味はないと思う。

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誤解のないように書いておくと、まあ「叩き」というのはちょっと言いすぎかもしれないし、正しい情報を伝えるのは大事。


だけど、それを相手が受け取ってくれるかどうかはまた別問題で、教えて「やってる」のにこれが分からない「放射脳」はだからバカ、みたいな議論は、あまりよろしいものではないし、それでは相手も情報を受け取ってくれないと思う。


そもそも、議論したところで意味がないんで、もちろんたまに考えを変えてくれる人もいるんだけど、ほとんどそうならない。「でも、でも」となって、余計におかしくなるだけ。。。まあ、おかしくさせることで支持者が減るという戦略はありえます。ただ、そういう戦略を取っているわけじゃないんだし。


伝えるべきデータなり情報なりを伝えたら、もうそれでおしまいにしておいた方がいい。あとはその人の勝手。

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もうひとつは、「放射脳」絡みだと、ニセ科学批判と全く同じ構図があって、「放射脳」を批判することはそれ自体は正しいんだけれども、という部分。つまり、正しい側にのりたがってるだけじゃないか、という意味で「放射脳」の人たちと同じで何も変わらない、と。


そういう人が社会にいることは、当たり前というかむしろ社会が健全な証拠なんだから、向きになって論破しようとしても仕方がない。

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後は蛇足だけれども、ニセ科学批判と同様に「放射脳」についても結局、それなりにまともな情報だけ伝えればいいんで、それ以上のことは求めても仕方がない。


という意味で、正しい情報、まともな情報をきちんと広報する、科学者サイドが訴えかけると言うことをやらないとどうにもならない。被災地のがれきは安全だ、薪を燃やしても大きな影響はない、1年1ミリにこだわる意味はない、などなど。いろいろ報告書が上がってるのは知っているけれども、武田邦彦のほうが目立って声がでかいという現状ではどうにもならないのも事実で、はっきり、これは科学者先生たちの怠慢というか、言っちゃ悪いが無責任なんじゃないかとちょっと思っている。Twitterであれこれ書いてる程度じゃ、はっきり言って無意味なんで。


。。。いや、分かるんだけどね。本来社会的合意形成の問題を科学の問題に押し付けられても困るというのは。それはもっともなんだけれども、社会的合意形成を促すために、もっとなんかできることはあるんじゃないのという気がしてならない。少なくとも、武田邦彦の声の方がでかいみたいな状況はよろしくないんだから。

追記
も一つ、これは何度でも書いておきたいけど、「放射脳」とホメオパシー叩きは基本的に同じだったという点で、いや、かくもネットの正義っていい加減なんですよ。