ネット○○派 part327 ネットでできないことをできないという蛮勇

ニセ科学批判が一番問題なのは、ほっといていい問題をほっとかないことにあって、そこが分かってない。


もう少し正確に言うと、ネットでできることとできないことがあるんだから、限界は自覚しておきましょうよ、という部分。


たとえば、ホメオパシーなんて、あんなのほっといても別に困らないと思うし、実際、あまり困ってない。こういうことを書くと、「最悪の場合人が死ぬ」と言われるんだけど、その場合は裁判でなんとでもしてください以上のことが言えないわけで、ニセ科学批判にできることじゃない。


そういう点でおおざっぱに言うと、ホメオパシーなんてほっときゃいいんだよという乱暴さ蛮勇は、あるいは必要だと思います。それは、他の場合でもおそらく同じでね。血液型性格判断でも、福島原発放射性物質の話でも。


そこでほっておかないから、どんどんおかしくなっちゃう。無理に自己正当化しようとしておかしくなる。

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ただ、ネットでできることはなんですかというと、単に専門家なり、その分野に詳しい人であるならば、知ってることをそれなりの根拠を念頭に置いたうえで言えるという、ただそれだけなんで、それ以上のことをやろうとすると、社会運動とか運動のための扇動とか、そういう方向になってしまう。


ネットでできないことはできませんということのほうが、「ネットで声を上げるだけでも違う」といって扇動することよりも、ずっと大事だろうと思うんですよ。