ネット○○派 part328 ずるさ

ネット○○派 part327 ネットでできないことをできないという蛮勇 - 今日の雑談
このへんはリフレ派もおんなじで、出来ないこと、あるいは出来るにしても相当にハードルが高いことを「とにかくやりゃできる」みたいな感じで語るところに、あるいは欺瞞があったり、まあ、よく言えば仕掛けがありますよね。


つまり、これはもう最初から言っているけれど、理屈としては正しいとしても、現実を織り込まない理屈にどこまで意味があるかはよくよく検討されるべきものだろうと思うんだけれども、そこをすっとばしてしまいがちになる。


で、できないことをやれ、という仕掛け自体が、まあいろいろと便利だったりして。

・・・

最近だと、Twitterで次のが回ってきたのでずっこけたことがあった。
なぜ野田政権はこれほど増税論議を急ぐのかあなたが知らない「正直者が馬鹿を見る増税」の内幕――駒澤大学・飯田泰之准教授インタビュー | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン
飯田泰之先生の議論自体は、まあそうなのかなと思ったところもあるんだけども、最後でぶっとんだよね。

以上のように、給付つき税額控除、そして消費課税、投資課税、所得課税の3本柱によって、日本の戦後税制に大きな影響を与えたシャウプ勧告以来の大改革が起きれば、負担を最小限に抑えた「財政再建」と「税と社会保障の一体改革」は可能になるだろう。

シャウプ勧告以来の大改革」、つまり、こんなことはできません、ということでしょう?で、それはそれで分かりますよ、学者だから。できないことでもとりあえず理想を言うのはあるいは必要。


ただ、そういう風に読んでくれないでしょう?普通は。

・・・

じゃあ、読者に残るのは何かというと、「経済学のえらい先生が言ってることをなぜやらない」という欲求不満だけ、なんじゃないですか。


このへんがねえ。ずるいと言えばずるいんですよ。