たまには持ち上げる。

いつも悪口を書いているから、たまにはそうでないことも書いておこう。
荻上チキ「『困ってるひと』『「フクシマ」論』は現実を叩きつける快作」【後編】 | 日刊SPA!

 原発をひとつの生活の糧にしている人たちがいて、他方でそうして作られた電気を享受してきた歴史があります。だが、原発事故以降、多くの人が原発に「こりごり」になっています。そこで、社会の転換を図ろうと熱心に議論をしているのが現在ですが、そこでしかし「中央/地方」といった構図を温存したままで結論の押し着せだけにしてしまうと、歴史的・経済的背景をすっ飛ばした議論になり、これまで同様の間違ったパターナリズムになってしまう。


それは結果、政治と言説の乖離をもたらしてきた。これからの社会づくりは、「東電批判」「政府批判」「御用批判」ほど、「わかりやすい敵叩き」では終わらないし、それで終わっては元も子もない。

まあ、社会の転換を図るとかいっても急には無理だよとか言いたくなるけど、でもまあ「分かりやすい敵叩き」で終わってはいけないというのはその通りですよ。


リフレ派やニセ科学批判の面々にそれを言ってやればいいのに。

追記
うかつだったんだけど、シノドスって株式会社なのね。へー。