ネット○○派 part247

このところ何も書いていないのは、Twitterを眺めていて、なんというか、絶句してるからで。原発がらみでネット○○派がここまできれいにというか、過激に出てくるとは思ってなかった。なんか、ものすごいとしか言いようがないのをよく見る。


つまり、なんでも「利権」や「原子力ロビー」や「御用学者」の話にしてしまう側のことなんだけれども、じゃあその反対側はどうかというと、難しい問題があるなあと思いながら見てた。


ただ、今のところ、ちょっと他に言葉がない。

追記
あの、やっぱり「デマ」という言葉に皆さんよく反応しておられるように見えるんですが、以前から書いているように、たしかにデマは問題だけども、それよりももっと大きな問題があるんだってことです。


リフレ派がおかしくなっちゃったのは、彼らの主張そのもののおかしさもあるけれど、「自分たちは正しい」という信念そのものがおかしくさせてるわけでね。ニセ科学批判もその意味では同じだし、ネット右翼やはてサも同様です。


で、デマというのは、デマそのもの、間違った情報そのものが悪いということが問題なのではなくて(いや、そりゃ問題ですよ。そのことを否定したいんじゃない)、その間違った情報なりウソなりデマを信じている人にとってはそれが「正しい」のであって、「正しい」情報を信じていることに他ならないんでね。


つまり、情報そのものの正しさや間違いが問題というより、「自分は正しい」「真実を知っている」「あれは間違いだ」という意識のほうがずっと問題が大きいんです。で、そういう「自分は正しい」意識を持っている二つの集団がぶつかるというのがありがちなネットの光景で、いまもそんな「ネット○○派」の次元から全くずれてなくて、それで大体語れてしまいます。


「自分が持ってる情報のほうが正確だ」「自分の考えのほうが正しい」という集団のぶつかり合い、これってようするに信念のぶつかり合いにしかならないんですよ。そのことを分かってる人って本当に少ないですよね。ネットではそこんところを頭の片隅においておかなきゃならないのに、簡単に忘れちゃう。


繰り返しておくと、デマや間違った情報を積極的に是認しろと言ってるわけではないですよ。あるいはより正確な情報を伝えることは必要です。そりゃいうまでもないことだ。


ただ。そのことで全てを正当化したり、あるいは全てを否定したりすることはできないということなんだと思うんですけれども。


いや、「おかしい」のを「晒しあげる」みたいな表現をみたりすると、いやそれはちょっとと僕なんかは思ってしまう一方で、ホメオパシー批判には全く疑問を感じてない人が多そうなあたり、実に心もとないというか、危ういのではないかと思っています。