ネット○○派 part205 ホメオパシー「信者」がはてブで徒党を組んでるか???

代替医療としての臨床心理士の心理療法 : 社会学玄論

もしニセ科学批判者が科学的に解明されていない=科学的に根拠がない、という理由でホメオパシー鍼灸を批判するのなら、同時に偽薬効果理論も否定しなければ、自己矛盾を起こすことになる。正しく目くそ鼻くそを笑うの関係になってしまう。

ニセ科学批判の立場そのものを否定しようとするからこういう話にしてるんだと思うけど、僕は立場そのものは否定しませんよ。つねづね悪口を言ってるのであって批判してるつもりはないとここでは書いてるんだが、そういう意味でもありますね。


その上で、そういう立場の割りに全く不徹底で話にならないというのが一つ。ホメオパシーは叩くのに、漢方鍼はいいんだなんてもってのほかのダブスタ。話にならん。


それから。


ネット○○派の問題として、自分の立場を過度に正しいと信じることの問題。このブログでずっと言ってるのはそこのこと。


たとえば、ホメオパシー「信者」の人たちが、徒党を組んでニセ科学批判の誰かのサイトなりブログなりを潰すまでコメント欄で粘るとか、はてブで組むとか、やらないわけですよ。


いや、個人の話はまた別。ホメオパシー信者でネットで徒党を組むって、現実にはないでしょう?で、それをニセ科学批判がやってるわけ。


これを言うと大体、強制してないだのなんだの言い出すんだけど、そんなの建前でしかなくてウソなのは今まで書いたとおりで、ホメオパシーを批判したいなら、ただ批判する「だけ」にとどめておけばいいものを、明らかにその限度を超えている。それに、ホメオパシーを信じてるとそれだけでもう「まともでない」とか言い出されると、もうどうしようもない。

・・・

そこで自分たちの立場が「正しい」からいいのだ、詐欺やウソを指摘するのは、専門家の次元を超えて社会人としての責任だという議論でこのあたりが完全に正当化されてしまって、簡単に「許せない」と言ってくれるわけだけれども、もちろん「許せない」という個人的感情はよしとして、ではその感情をどうやって表現しましょうか、どう位置づけましょうか、現実にどうしましょうかという話は、全く別次元なわけだ。


この辺の「正しい」のねじれ、ニセ科学批判の場合は科学として「正しい」「間違っている」と「詐欺は許せない」云々の世間の道徳として「正しい」の二股をかけることによって絶対に負けない議論にしてしまっている。それが、ニセ科学批判のああいう態度や、議論ごっこをして意地でも自分たちを正当化する議論に持っていく背景になっている。

・・・

で。

ま、ネット右翼も、東京都条例改正反対派のオタクたちも、やってることはなんも変わらんわけですよ。彼らにそれほどの教養も教育もないだけで、やってることおんなじ。一見不思議なことにと言うべきかニセ科学批判は東京都条例改正反対派と歩調を合わせたけれど、まあでも、不思議ではないわけだ。行動パターンが同じ人たちが同じことをやってるだけだと見ることができるので。


そこらへんですよね、問題は。個人の選択の自由で立場そのものの否定はできないけれど、限度というものがあろうと。