ネット○○派 part116 続・ニセ科学批判はハゲをハゲと言わない
ネット○○派 part114 ニセ科学批判はハゲをハゲと言わない - 今日の雑談
一つ書かなかった。
ホメオパシー叩きの最後の根拠は、「科学的に完全に否定されているから」だった。
でもさ。よく考えたらホメオパシーって検証しやすいんだろうと思うんだよね。ネタが砂糖玉だから。
他方で、漢方薬だと通常の薬品と同じように扱えないとか言い出すわけですよ。東洋医学的観点ではとか、あたしゃ驚いたけどそういうことを論文に書いたりすることがあるみたいですよね。
鍼に至ってはもっと検証が難しくて、事実ドイツの研究でも鍼はプラセボだという結論が出ているにもかかわらず、確定的には言えなかったりするわけだ。
じゃさ。
ホメオパシーほど叩きやすいものになってなけりゃオッケーで、鍼みたいに検証が難しくて、確定的に言えないものはニセ科学批判の対象にならない、パスされちゃうんだったら、どんないかがわしい民間医療でも科学では確定的に否定されないような仕掛けや言い訳さえ作っておいてやればよいって話になりますよね。
・・・それはおかしい。鍼が海外の懐疑主義者の批判対象に入ってるの、あれは間違いなのかって話になっちゃう。
もちろん、話は逆なのであって、科学的に完全に否定できないものも、擬似科学批判の対象となりえてニセ科学批判の対象にもなりうるし、またそうでなければならないわけだ。
結局は最初の「ホメオパシーは科学的に否定されているから」ダメだというのは、有力な根拠ではあるけれど、ホメオパシーだけをことさらに叩く理由になってないではないか、ということは少なくとも言える。
このあたりも、夏のホメオパシー祭りの、ハゲをハゲといわない欺瞞でした。