ネット○○派 part90  そこまで言うなら鍼はどうなの山形さん

リフレ派がニセ科学批判が合一するのも当たり前か。政府でも何でも叩いときゃそれでいいと思っとりゃせんか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101020-00000001-voice-pol

かつて訪れたアフリカ某国の厚生省にあたるところには、普通の医療を司る各種部署に加えて、伝統医療部というのがあった。伝統的な部族の呪術師たちを監督する部署だそうな。「なんだい、呪文の統一規格でもつくってるのか」とからかったら、彼らは憮然とした顔をして「俺たちだって呪術なんか効かないのは知ってるけど、でも医療が発達してないところでは気休めでも重要なんだ。そしてときどき、プラスチックを粉にして飲むとエイズが治るとか、有害な教えを連中が広めたりする。それを把握して指導しないといけないんだよ」と説明してくれた。ぼくは己の不明を恥じたのだった。

これと英国を対比的に論じるんだが、だいたいその英国のホメオパシー製品の扱いが全くこれと同じ理屈だったのは記憶に新しいところ。
英国政府の回答でひとつ大事なところ - 今日の雑談
http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/@dh/@en/@ps/documents/digitalasset/dh_117811.pdf

This would constrain consumer choice and, more importantly, risk the introduction of unregulated, poor quality and potentially unsafe products on the market to satisfy consumer demand.

山形浩生のこのエッセーで一番ひどいのはここだわ。

そして気がついてみると、ぼくたちはもはや、アフリカの伝統医療部を笑えなくなっているのだった。彼らは少なくとも、呪術師たちが気休めでしかないことを知ったうえで害を、最小化するというはっきりした使命をもっていた。でも日本では、気休めでしかないことさえきっぱり断言できないという惨状。

「ぼくたち」もなにもアフリカの伝統医療部も英国政府もどこもたいして変わりなかったってだけでない上、そこまで言うなら、あんた、漢方と鍼についてどう思ってんのか一言なんか言ってからこの文章書くべきじゃないの?と。


あのさ、この手の妙な自国政府コンプレックスというか自国民コンプレックスからくる叩きっての、リフレ派もニセ科学批判もどっちもやってるのがどうも気になって仕方がない。あれだろう、「正しい対処法を知っている自分たち」という立場から優越感を持ってるだけなんじゃないのとずっと疑ってんだが。