これから、たぶん、こうなるんじゃないかな。。。

と、ホメオパシーについてはこう思うわけだ。

1 ほったらかしのまま

そもそもから言うと、代替医療の全体から見ると、日本ではホメオパシーなんてたいしたことない。


今問題になってる助産師の話だって、助産師を頼りにするのが全出産数の1パーセント程度だというし、さらにその中に変な助産師がいるという話にすぎないのであって、しかもビタミン云々の話は約2000分の1の確率のバクチだっていうなら、お亡くなりになったお子さんはお気の毒でした、お母さんは不運でした、以外にない。もっと言ってしまうと、もともと助産師の世界は玉石混淆だから、お母さんは自分の子供を守るためには情報収集するのが当然で、なおかつ「自然なお産」を好き好んでやりたいなら、結果は自分で引き受けてください、それが「自然」です、というしかないではないか。(だからあれだろう、日本助産師会の責任の経路がよく分からないのは、今までは「仕方がないですね」で全部すんできたからじゃないのか)


・・・と考えると、今の法律の範囲内でやられていることなら、今のままほったらかしで、各団体の努力に任せられるしかない。これはこれでひとつのものの考え方だと思いますよ。

2 規制をする

他国の様子を見ると、ホメオパシーはちゃんとした規制を受けてる。規制することによって安全性を確保しつつ、社会の中に受け入れている。ホメオパシーに問題があるとすれば、その問題を緩和解消するために一定の規制をかけてやればいいだけの話にしかならない。


現に、今ニセ科学批判の人たちなどなどが批判している「被害」は、「使い方」の問題にしかなってないんだから、なら社会の中で受け入れ可能な「使い方」にしておきましょうという議論にするしかないし、予防接種云々の話もホメオパシーそのものの話というより、予防接種を義務化するかどうかの話になっちゃう。


その代わり、たとえば正式に代替医療のひとつとして認めてやって、ホメオパスの資格をどうするとか保険の適用範囲をどうするとか議論が出てくるんじゃないの。


・・・僕は2のほうがましだと思ってるけど、今の日本の様子だと1のままか、いいとこ1風味の2になればいいって感じじゃないの。厚生労働省の議論待ちだね。


・・・


そこで問題はニセ科学批判でね。細かいことは菊池先生のまとめが全部出てからにするけど(もう(2)のところで話がおかしいよ)、消費者問題に開き直っちゃうか、それとも「ニセ科学の蔓延は社会の病理」路線で徹底するか、どっちかにしないとますますおかしくなりますよ。つまり、ホメオパシーを「害があるからけしからん」と言って叩くことと、「科学的根拠のない、不合理なものの一例」としてホメオパシーを取り上げることとは文脈が違いすぎる。


いや、事実、もうおかしくなってるわけだけれども。日本においてホメオパシーを絶対に認めないという理屈は、どうがんばっても出てこないわけで、出てこないものを無理に屁理屈をこねてもダメだと思う。だから、菊池先生がどういう屁理屈をこねるか、屁理屈見物として楽しみなんだが。。。